一般社団法人 東京都農住都市支援センターでは、平成24年度 農住まちづくり基礎講座として、「江戸東京野菜探訪ツアー」を開催した。
同ツアーは、今年で3年目、今回は昨年に続いて、京橋をスタートして、亀戸大根の故郷へ、そして亀戸大根の収穫、江戸川名産の小松菜の収穫とゆかりの地を訪ねて・・・。と云うツアーだ。

募集は同センターホームページと新聞などで行われたが、当ブログでも1ケ月前に紹介していた。
江戸東京野菜が注目されている証拠にバスは50人乗りで補助席まで、
参加者は、遠く静岡4名、千葉、横浜からも各2名が参加していただいた。
上の写真をクリツクする
昨年、京橋大根河岸会の石川勲会長(東京シティー青果会長)に、来てもらって、京橋大根河岸の昔話をしていただいたが、好評だったので今年もお願いしていた。
会長にはお気遣いをいただき、愛媛のみかんを昼食時のデザート用にいただいた。
京橋大根河岸青物市場跡の碑があるところから歩いて、紺屋橋跡へ・・・・・。
資料に添付した当時の写真を元に、石川会長が語る当時の話。
石川会長のご実家は、大きな青物問屋。木造三階建てで、荷を運んでくる農家の人が仮眠する部屋が用意されていたという。
大正初めの頃の京橋大根河岸南岸から撮影した資料を参考に解説。
北岸の建物に掲げられた「小宮山印刷」の看板。
現在は、ビルになってしまったが、あるビルの裏手に「小宮山印刷」の文字、
川の幅員がかなりあったのが、理解できる。
参加者のどなたかが、NHKの「ブラタモリ」のようだと云っていた。
鍛冶橋のバスターミナルまで歩いて、そこからバスに乗車。
バスは、日本橋の魚河岸跡から人形町、久松町を通って、清洲橋、そして「万年橋」。
そこは、家康が開削させた、小名木川と隅田川の合流地点、隅田川の中でも一番ダイナミックな景観。
中川から小名木川に入った大根舟は、ここから隅田川を左に下って八丁堀から京橋川に入っていった。
上の写真をクリツクすると地図。
因みに、この辺りには芭蕉の足跡があると、当ブログで紹介している。

江戸東京の農業「亀戸大根」の説明板がある亀戸香取神社で。
上の写真をクリックする
宮司さんから歓迎をいただき、神社の由来等について伺う。
お弁当の蓋をクリックする
昼食は、亀戸「升本」のお弁当を取り寄せた、亀戸ダイコンが主張している。
亀戸大根物語の小冊子が面白い。
升本の塚本社長が亀戸大根の味噌一本漬けを差し入れてくれた。
亀戸大根の収穫に、鹿骨の木村重佳さんの畑に、
畑には、 BS-フジ「Table of Dream 夢の食卓」のテレビクルーが来ていて、河原剛ディレクター(テレビマンユニオン)からインタビューを受けた。
■放送日時 2013年1月12日(土)放送予定 22:30〜22:59(29分)
※再放送 翌週土曜 9:30〜9:59(29分)
上の写真をクリックする
畑では、亀戸大根の収穫が行われた。
特別に、伝統小松菜のタネを播いてもらっていたので、皆さんに収穫してもらう予定だったが、小雨模様だったので、木村さんが抜いておいてくれた(左下)。
尚、参加者には、固定種の伝統小松菜(後関晩生小松菜)と、金町こかぶのタネが、各一袋、主催者から配られていた。

交配種の小松菜の収穫は、江戸川の農業後継者・小島啓達さんの畑。
小島さんの畑には、今年の1月に高知県の女性部のみなさんをお連れした、以来だ。
小島さんの農業に対する思いを伺ってから、収穫体験。
最後は、八代将軍・徳川吉宗が小松菜を命名した地へ
かつての用水が高度経済成長時代にどぶ川と化したことから、江戸川区では小松川境川親水公園として整備した。
新小岩の香取神社は近くにある。
小雨が降っていたが、皆さん車に残ることなく、神社まで運んでくれた。
第一回 国分寺から三鷹へ(2010年10月17日)
第二回 京橋から亀戸大根の故郷へ(2011年11月19日)
野菜の無料配布も先日京橋大根河岸で実施している。
バスツアーに参加された片野奈保子さんからメールに写真を添付して送っていただいた。
・小松菜のおひたし (固定種、交配種 で食べ比べしてみました)
・亀戸大根の葉のふりかけ(おかかとじゃこがかかっているもの)
大根は優秀な食材ですね。
無駄がなく、どんな料理にもよく合います。
イベント開催おつかれさまでした。
バスの中では雨が降って、
バスからでると雨がやむという、
奇跡の連続でしたね。
とても勉強になるいい1日でした。
片野さんは、前にご紹介している。
後日、レポートも送ってくれるという。
片野さんありがとうございました。