2008年11月01日

【11月号】江戸野菜で広がる地域おこし

●亀戸ダイコン

江戸の昔から栽培されていた伝統の農産物による地域興しが各地で行われ、特に食育を切り口として学校の取り組が目立っています。江戸っ子が好んだ亀戸ダイコンは、葛飾区高砂の地で栽培が続けられていますが、平成10年、発祥の地「亀戸」に里帰り、復活をはたしました。そもそも、平成9年に、JA東京グループが江戸・東京における農業の歴史を伝える地に、屋外説明板を立てたことが、きっかけになっています。地元商店街の若手リーダー達が説明板を読み注目、亀戸ダイコンをこの地に呼び戻して、地域のシンボルにしようと立ち上がりました。農地のまったくない亀戸で、協力を求めたのが小学校です。 ここには、野菜の栽培ができる花壇があるからで、PTAの会長などのつてで当時、7校の小学校にタネを配布しました。栽培指導は江戸の昔から代々栽培を続けてきた鈴木藤一さんに仰ぎ、先生方の指導から始まりました。その後、亀戸の小学校では毎年引き継がれ、今年もタネをまき、来年早春の収穫向けての栽培が始まります。JR亀戸駅のホームから見える線路脇には、若手リーダー達の「亀の会」が、今年も亀戸ダイコンの畑をつくります。



200811_025.jpg


毎年三月の第二日曜日に開かれる、亀戸香取神社の福分け祭りには亀戸大根をもらう長蛇の列ができる。


●練馬ダイコン

  練馬では平成元年に区が取り組んだ練馬ダイコンの復活が、農家の協力のもとに今年も順調な生育をみせています。昨年の12月に開催された、練馬ダイコン引っこ抜き競技大会は、260名からの参加者を得て、開催されましたが、テレビで放映されたことから、インターネットへの全国の方々からの書き込みは、「最近は食べたこと無かったが、まだあったんだ!」とか、「名前は聞いたことがあったが、長いんだ!」、「なかなか抜けないんだ!」等、練馬ダイコンに対する認識が深まる結果になりました。翌日抜かれたダイコンは、学校給食として、栄養士さん方の努力で、練馬ダイコンが存在感のある料理になって48千人の区立小中学校の子供達に出されましたが、地元でも食べる機会が少なかっただけに、子供達には強く印象に残ったようです。今年は子供達の競技を中心に12月7日に開催されますが、当初の計画通り、12月の練馬の風物としても定着しつつあります。


200811_036.jpg


学校給食で子供たちに食べてもらおうと、なかなか抜けない練馬大根に挑む参加者。昨年の大会にはメディア各社が集まった。



posted by 大竹道茂 at 07:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 粋な江戸っ子は白首大根
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/61082461
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック