2013年02月18日

第13回 自然環境復元学会 全国大会に都立園芸高校の江戸東京野菜プロジェクトメンバーが招かれた。


今年で、第13回を迎えた 「自然環境復元学会」の全国大会が、16日(土)東京農工大学農学部の府中キャンパスで開催された。

「自然環境復元学会」は、パンフレットによると

「自然環境の再生・修復あるいは維持管理には、生物、生態系、土木分野などのほか、農林水産業や各種産業分野、さらには教育・文化、歴史・社会などの広範な分野における研究や実践、それらの総合的な協力や業界を越えたアカデミックな連携が必須となっている。
異なる専門分野、業種、文化、歴史・・・あらゆる境界を越え、自然豊かな明日への一歩を踏み出すために、自然環境復元学会は開かれた学術機関として発展を目指します。」 とある。



1-1017.jpg

同学会の全国大会に、都立園芸高校の「江戸東京野菜プロジェクト」の活動が、特別発表として招かれたと、同校の横山修一先生から連絡をもらった。

会場が東京農工大の府中キャンパスだというので、出かけた。



2-1img824.jpg


何時に始まるのか、会場がどの教室なのかわからないまま出かけたが、何人かの人の流れについて行って会場にたどり着いた。

会場ではすでに会員の発表が始まっていて、後ろの席に座っていた園芸高校・江戸東京野菜プロジェクトの、牧野はなさん(2年)、宮林黎さん(2年)、真辺大樹さん(1年)、古郡翔也さん(1年)、添野ゆうき(2年)さんたちに挨拶をされた。

上の写真をクリツクする
資料を見ると、都立園芸高校の出番は、午前中の最後となっていた。

15時からは、スローフード運動を日本に伝えた、ノンフィクション作家の島村菜津さんが「自然の中で自分に返る〜イタリアと日本の社会的農場にみる心と自然〜 の特別講演が予定されていた。
山形以来久し振りで、お会いしたかったが、午後からは予定が入っていたので会わずじまいだった。



3-1011.jpg

都立園芸高校の特別発表「広がれ! つながれ!江戸東京野菜!」〜私たちの挑戦〜 が始まる前に、挨拶の中で、宮林さんから、会場に 江戸東京・伝統野菜研究会の代表が来ていると、紹介されてしまった。恐縮です。

発表は、
同校で栽培されている19種類の伝統野菜を紹介。
今年から始まった、城南小松菜、下山千歳白菜等、
地名のついている野菜ばかり・・・。
プロジェクトの目標は、普及と固定化とした。
新聞などメディアへの取り上げられ方も紹介、
また、高島屋との連携や、東京プリンスホテルとの連携。
さらには、自家採種の取り組み、
また、都内農家や、江東区内の小学校へ種の提供。
同志との交流・支援を紹介。
「私たちの目標は、江戸東京野菜が、各地域の特産物となり、
東京農業が活性化!」

だと、締めくくった。


司会者が、質問がありましたら・・・と会場に振ったら、何人もの方が手おあげた。
意欲的な研究で、しかもデパートやホテルとの連携など、社会性を持った研究成果は素晴らしい。
若い人たちのこのような取り組みは、将来にわたって、期待が持てると感じた。」
と会場の先生から激励の声があがった。

また、「都立園芸高校のみなさんが江戸東京野菜を通して、伝統野菜の普及復活に取り組んでいることは知っていたが、今回の発表で研究の質の高さを理解することができた。素晴らしい活動だ。

生物多様性に着目したこのようなプロジェクトは素晴らしい。このような活動を若い皆さん方が活動していることに意義があり、地球環境を考えたときにこのような若い皆さん方が増えることは大切なことだ。大したものだ!」

司会者も「午前の部を締めくくるのに、ふさわしい発表でした」と、皆さん大絶賛だった。

私も、黙って聞いているつもりだったが、冒頭、宮林さんから紹介されていたので、手をあげて、宮林さんたちプロジェクトの発表内容などを評価した後、嬉しかったので「自然環境復元学会」の全国大会というステージに招いてくれた学会会員皆さんにお礼を述べた。

大きな反響があっただけに、プロジェクトの資料が無かったのはもったいなかった。


追録






4-1008.jpg

園芸高校のみなさんに先立って、都立農芸高校の篠島育雄教諭が「荻窪駅前にある銀行の屋上緑化」について報告された。

2009年暮  銀行から「ビルの建て替えの際に環境に配慮した設計をすることになり、屋上庭園を農芸高校緑地環境科の生徒と連携して造りたい。」という主旨の依頼を受ける。
2010年5月 花壇部分の植栽が終わり、屋上庭園が完成。
このときの花壇の植栽から、この取り組みは緑地環境科2年生の「奉仕」の授業で年5回現地(銀行の屋上)での作業を行うこととなる。
       
以来3年間、毎年2年生が屋上庭園の花壇と他の植栽の維持・管理を行っている。
今年度から、一般の方への公募による「緑のボランティア」の方々も年10回「奉仕」の授業に参加し、この取り組みのお手伝いをしていただいているという。



5-1img826.jpg


パンフレットをクリツクする





6-1021.jpg


東京農工大学府中キャンパスの一角に、大久保利通公記念碑があった。

上の写真をクリックする。
同校が昭和10年に府中に移り、建物群が完成した昭和15年の落成式を期に、卒業生が大久保公の高徳を後世に伝えるために建立したものだという。


7-1001.jpg


江戸東京野菜のネームが入ったポロシャツを、横山先生から頂いた。
都立園芸高校のスクールカラーなのか、作業着の色と同じ色だ。
胸には、ENGEI HICH SCHOOLと入っている。

上の写真をクリックする
背中には、プロジェクトの印入り。何でも小金井市の「江戸町連」のロゴを参考にしたとか。
ありがとうございました。

posted by 大竹道茂 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 農のある景観と環境
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/62549704
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック