東京・世田谷にある東京都市大学付属小学校(重永睦夫校長)の4年生が受講している、「三國レッスン」。
中でも生徒たちが一番楽しみにしている、ハンバーグと野菜サラダの調理実習が2月18日、実施された。
調理実習に先立ち、桜組と桐組の収穫作業が行われたので、その様子を紹介する。

収穫は桜組(池邉希世先生38名)、桐組(三輪洋資先生40名)の順に行った。
種まきをしたのは、11月12日で、当ブログで紹介しているが、あの日から64日を経過した。
この事を生徒に伝え、この時期に、2ヶ月で野菜が生育する大きさを確認させた。
前回、宮寺氏がタネが芽を出すのに必要な条件を教えたが、復習として覚えているか質問してみた。
「水」、「空気」、「適温」の答えが、ばらばらと出てきた。覚えていてくれた。
そして、さらに生育するに必要な条件の質問にも、「太陽の光」の声。

三河島菜の生育はこの時期としてはまあまあだが、今年度の作物の生育状況と、昨年の状況とを比べてみよう。
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今年は、雪に見舞われた寒さと、フェンスにブルーの細かなネットが張られたことで、太陽光の照射量が減少したことが考えられる。
三河島菜と、伝統小松菜は、中でも日当たりが良かったが、それ以外は生育不良となった。
写真上左は伝統小松菜、写真上右、京菜(水菜)は、光が当たるところだけ生育していて、光が当たらないところは、生育不良だった。
また、写真下は、廿日大根(ラディシュ) だが、日当たり不足と寒さのせいで、生育が遅れ、大根の形にならなかったもの、小さい大根のまま老化したものなどが見られたが、葉は十分に生育していた。
生徒には、三河島菜、伝統小松菜の十分に根の張った作物を収穫してもらいたかったので、スイスチャード、ラディシュ、水菜等の種を播いた班の生徒達には、三河島菜と伝統小松菜の収穫を体験してもらった。
お母さんが「野菜が高いワ!」と云うのを聞いたことがあると思う・・・、
野菜は、天候不順による日照不足や、長雨や干ばつなどの影響を受けやすいので、良くできないと出荷量が減少し、価格は高くなる。 天候が良い日が続くと、野菜はたくさん出来、価格は安くなることを説明。

生徒たちが栽培したサラダ用の野菜。
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種まきの時から、ネットが張られたことで日照不足は予期されていたことから、サラダ用の野菜を補う事から、
栽培指導の宮寺光政さんは、三河島菜(写真左下)、伝統小松菜(写真右下)、ほうれん草(写真右上)、京菜・水菜(写真左上)を、栽培してくれていた。
この後、調理実習はここから。
尚、安定した日照を得るために、屋上菜園の土壌の入れ替え等を提言していたが、来年度こそは屋上菜園での収穫作業ができるように提言させてもらった。