4月のNPO法人ミュゼダグリが実施する農家見学会は、足立区舎人で、水耕栽培をされている新井宏治さんのハウスに伺った。
新井さんのハウスは、9年前の3月に視察させていただいたことがあって、この季節、東京の農家にとっては端境期だったが、アライ園芸のハウスでは、6種類の野菜が日々栽培されていた。

上の写真をクリックする
新井さんのハウスは、足立区舎人(とねり)、2008年(平成20年)3月30日に日暮里から真北にモノレール・舎人ライナーが開業、終点の見沼代親水公園駅ができてからは、新井さんのお宅も便利になった。
今回は、初めての方も参加した。
左から、上原恭子さん、佐々木昭さん、細川奈津美記者、真木文絵さん、酒井文子さん、吉友安世さんと、江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座修了者の皆さんが参加された。

新井さんが、水耕栽培を始めたきっかけを伺うと、
三郷に住む親せきがすでに始めて成績を上げていたので、躊躇なく取り組んだという。
それは、農地面積(1,000坪) が小さかったということで栽培回転をあげることを目指して取り組んだ。
ハウスの施設(4棟) は、それ以前から使っていたものでハウス内では、土耕で小松菜等7回転だったが、水耕にして12回転を予定した。
土壌管理や施肥などで、土耕に比べ時間的なロスがないことがメリットだという。
栽培している野菜は、小松菜、水菜、サラダ菜、レタスの他、、人気のフリルレタース、ホワイトセロリ(サラダセロリ)、アイスプラントを栽培している。
アライ農園の野菜は、問屋に卸しているが、都内では地元の西友などで買うことができるという。
しかし、大変なのは、休みなく出荷することで、休んでしまうと、その分他産地に行ってしまうので、元に戻るには数か月かかるのだという。
収穫から梱包は、息子さんの奥さんがパートなど6人を使って作業を行っていた。
また、息子の広信さんは足立区内の小中学校への給食用野菜として供給している。
参加者は
新井さんからお土産として、ホワイトセロリと、フリルレタースをいただいたが、美味しかった。
新井さん、ありがとうございました。
舎人スカイライナーの建設に伴って地盤の発掘調査が行われたが、出土遺物が発見されている。
駅の周辺を流れていた見沼代用水は、緑道として整備され親水公園として南に流れている。アライ園芸の横を流れる毛長川は下流域で中川に合流している。
この辺りは池沼の多い所で、古代人の住居跡も発見されている。