「菜の花 出荷ピーク」の記事が日本農業新聞に掲載されたが、この菜花(ナバナ)は小松菜の中から選抜したものを毎年、自家採取している固定種だというので、一度伺いたいと足立のつまもののリーダー荒堀安行さんにお願いしていた。
荒堀さんには、足立区産業振興課の杉岡淳子課長を紹介いただいた時に当ブログでも紹介している。
荒堀さんの近くで菜花を栽培している寳谷実さんにコンタクトをとっていただいた。
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寳谷さんは、東京都農業祭に毎年、紫芽(ムラメ) を展示用に出していただいている。
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菜花は、固定種の小松菜の中から、早く抽臺する(花茎を伸ばす) 品種を選んだもので、毎年採種して使っているという。それにしても、小松菜がこんなに大きくなったのを初めて見た。
昨年の10月22日、23日に播種し、露地栽培なので3月13日から出荷し始め、ゴールデンウイーク頃まで作業は続く。
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この収穫、ノラボウ菜と同じように手摘みで収穫するから手間がかかり、茶畑のようにきれいに摘まれているが、最盛期で150束が限度だという。
この菜花、築地の東京シティー青果に出荷しているという。
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寳谷さんは、ツマモノとして、鮎蓼(アユタデ) も出荷している。
鮎蓼は鮎の季節に、「タデ酢」にして用いられることから、この時期に出荷量も多くなるようだ。
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寳谷さんを紹介してくれた荒堀さんもハウス内をご覧になった。
紫芽(右下)、収穫の終わったところで実をつけているのもあったが、これは抜いてしまうという。
寳谷さんはほかにも、芽カブ、も栽培しているという。
寳谷さんのお宅で荒堀さんと別れ、寳谷さんに同じ菜花を栽培している横山修平さん宅に連れて行ってもらった。
横山さんも、東京都農業祭には、芽カブを展示用に毎年出してもらっている。
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横山さんのお宅は足立区の北部・入谷で、先日伺ったアライ園芸は舎人で近い。
かつては荒川流域の水田地帯だったが、現在は舎人ライナーも通り、宅地化は進んでいる。
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後継者の辰也さんと、奥様は、摘んできた菜花を一束に揃える作業をしていたが、圃場を案内するなど貴重な時間を割いてくれた。
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結束作業の小道具は使い込んでいた。
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辰也さんが束ねたものを、横山さんが包装紙に包み、小道具に合わせて茎の部分を切り取ると仕上がる。
3月の出初めのころは10本ぐらいで一束になるが、現在は家計が細くなり一束30本ぐらいになるという。
横山さんと寳谷さんは一日おきの順で築地に出荷しているという。

横山さんの圃場は、摘んだ菜花を一輪車に積んでいくので、一輪車が通るスペースを空けてあるという。
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自家採種(右下)を別の圃場で行っていた。
また、無農薬で栽培していて、堆肥も緑肥(写真右上・左下)をすき込んでいると云う。