都立の農業系高等学校の各校が「江戸東京野菜」の栽培に取り組んでいるが、4月の人事異動で、先生方が異動された。
都立園芸高校の千谷順一郎校長が退官されて、都立稔ケ丘高校の徳田安伸統括校長が就任された、都立農芸高校では花野耕一校長が退官されて、都立瑞穂農芸高校の岡本利隆校長が就任された。岡本校長の後任には、都立農産高校副校長の小堀紀明先生が校長に就任した。
また、園芸高校で江戸東京野菜プロジェクトを指導された横山修一先生も瑞穂農芸に異動された。
同校では江戸東京野菜を19種程栽培し、高島屋や東京プリンスホテルなどへ生産物を提供していて、「自然環境復元学会」で高い評価をいただいたことは当ブログで紹介した。
したがって「江戸東京野菜プロジェクト」のさらなる育成をお願いしに、挨拶に行ってきた。
全国9万人の農業クラブ生徒の情報誌「LEADERSHIP (リーダーシップ)」の鈴木敏夫編集長( 農文協プロダクション社長 )も行くというので、9時半に校門の所で待ち合わせた。

徳田校長には、お世話になっていて、先生のおじさんが安政年間に江戸に孟宗竹を導入した、山路治郎兵衛勝孝の末裔、山路安清氏で、一昨年、品川の山路家にご案内いただいた。
上の写真をクリツクする
校門を入った左側には、「生産品払下所」と云う、いかめしい名の付いた建物がある。
同校で、生産された産品を地域住民に販売する窓口だが、その窓に江戸東京野菜の説明の他、渡辺正好翁の新聞記事が貼られていた。
今回、徳田校長にもお話ししたが、固定種の時代の大先輩から技術を学ぶことが大切だと思って、東京農業の大先輩の渡邉正好翁をお連れして交流を持ったもの。
それ以外にも、大蔵ダイコン等の品種登録を指導した植松敬翁、馬込三寸ニンジンを守っている波田野年成翁、また、大蔵大根の篤農家・大塚信美氏など、昨年は生徒たちに直接情報を伝えてもらった。
徳田校長の方針は、@ 勤労 A文化の吸収、継承 B社会貢献 (地域普及も含む) を挙げておられた。
話の中で、都立農芸高校の高橋元幸先生から、今年の10月23日(水)に開催される、第64回日本学校農業クラブ全国大会・首都圏大会のクラブ員代表者会議の講演を依頼されたことをお伝えしたら、なんと大会事務局長は徳田校長だった。知らなかった。
「次世代に伝えたい江戸東京野菜」をテーマに各農業系高校の取り組みを紹介しますとお伝えした。

徳田校長は表まで出てきて見送っていただいたが、水琴窟、皇太子殿下「お手植えの松」などをご案内いただいた。
園芸高校には2005年まで、10数年在職したそうで、同校の隅から隅までご存じで、校長として戻ったことで張り切っておられた。
江戸東京野菜プロジェクトの皆さんや、指導教諭にもお会いしたかったが授業中だったので、徳田校長によろしく伝えていただくことをお願いしてきた。
徳田校長、ありがとうございました。