2013年05月13日

早稲田ミョウガ発見までの恩人たちと「茗荷づくし」を味わう。


早稲田ミョウガの発見から、栽培まで取り組んでいただいている、練馬の井之口喜實夫さんから、今年も早稲田ミョウガで茗荷たけを作っていて、5月の上旬には食べられるから、早田宰教授と相談してほしいとの電話をいただいた。

早稲田ミョウガは、江戸のブランド野菜の1つ、しかも「茗荷たけ」は高級食材として高級料亭などで使われてきたが、バブル崩壊以降は、価格がネックになって、利用する店は激減していた。
しかし、茗荷たけの食文化を次代に残さねばと、井之口さんが栽培を復活させたもの。

早稲田ミョウガの茗荷たけは、一度は一流の日本料理店で調理してもらおうと決めていて、早田先生に打ち明け、実施することとなった。




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上の写真をクリツクする
会場は、早稲田の地で、しかも早稲田ミョウガに注目している店と云うことで、リーガロイヤルホテル東京の「日本料理 なにわ」の小暮茂夫料理長にお願いたした。

早稲田ミョウガ捜索のきっかけを作っていただいた、元東京農工大学長の梶井功名誉教授(写真左から2人目)、前早稲田大学副総長の堀口健治教授(写真左から3人目)、そして、早田教授(写真左)に日程調整をしていただいて、5月10日に決定し、ミョウガ生産者にも都合をつけていただいた。

当日、これまでの経過を資料にして配布し説明した他、和室には、早稲田ミョウガの鉢植えも用意した。

尚、井之口さんから、1回のイベントでは食べきれないだけ茗荷たけがあるというので、新聞やブログで希望者を募ったが、会場の都合もあり30名で締め切らせていただいた。



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「春の早稲田茗荷づくし」のメニューについて、電話で小暮料理長とお話しをしたときに、料理の提案をしようと思ったら、「料理については考えています」と、早々とメニューを提示されたので、文句なくお任せすることにした。



春の早稲田ミョウガづくし



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上の写真をクリックする

 
 茗荷鰻巻き玉子(上中)、 茗荷寿司(上左)、 豆腐田楽(茗荷味噌・上右)
 茗荷チーズ和え(小鉢)
 笹身、豆苗、茗荷。
      



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鯒(こち)沢煮椀
      鯒、牛蒡、人参、葱 、アスパラ
     茗荷、独活、 小梅、 木の芽、


ミョウガの葉を束ねて、水引で縛って箸置きにしてくれていた。
黄色い葉が光を浴びて、薄緑に変わっていた。



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「野菜の学校」でお世話になっている、草間壽子さん、御倉多公子さん、高橋芳江さん。三鷹援農ボランティアの倉林ちか子さんも来てくれた。

上の写真をクリツクする
江戸ソバリエの皆さんは、料理研究家の林幸子先生、ほしひかる先生、稲沢敏行先生、そして、スローフード江戸東京の阿部千由紀さん。

江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会からは、納所二郎副会長、佐々木昭さん、松嶋あおいさん、木村えり子さん。

農業関係機関からは、榎本輝夫さんと、工藤篤志さん、そして永野佑一さんと須川桂さんは早大卒と云うことで駆けつけてくれた。

他に新聞を見て横浜から駆けつけてくれた一般の方等18名。




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 鰹のたたき
     茗荷、 大葉、 玉葱、 わけぎ、
      ラディッシュ、 生姜、 辛子、 ポン酢、




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茄子そうめん
     茗荷、 水晶雲丹、ふり柚子、





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茗荷信田巻
麩、 小松菜
 小芋、 海老と茗荷の玉〆   





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豚角煮の炙り
     茗荷、 アスパラ、 ポテト餡、 かもじ葱、





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和室のお席では上に、梶井先生、堀口先生、早田先生に、早稲田茗荷捜索隊員の伊藤俊文さん、早稲田大学周辺商店連合会から滝吉道信事務局長、スローフード江戸東京の成田重行先生。

また、生産者としては、井之口さんと、宮寺光政さん、東久留米の大山裕視さんと、小寺宏さん、農文協プロダクションの阿久津若菜さん、のメンバー。

早田先生が「学生たちに食べさせたい」と云うので、井之口さんが提供することになった。

また、商店会の滝吉さん
「昨年、初めは売れるか半信半疑だったが、市販の産地物とは、まったく味が違うし、お客さんから食べたいと強い要望があり、足りなかったので、今年は生産量を増やしてほしい」の声。

今後の、販売戦略や生産体制なども語り合った。




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茗荷の天麩羅とフライ
     レモン、 塩、 出し汁、


茗荷たけは、葉を切り落として出荷するため、茗荷たけの葉が料理に出ることはないが、今回は葉も何か使えないかと、小暮料理長に無理に頼んだもので、天ぷらにしてもらった。
サクサクして美味しく頂いた。



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食事  茗荷ごはん
     茗荷金山寺味噌和え ゴーヤ
赤出汁 順才、 茗荷、




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菓子  
茗荷、 そら豆、 砂糖漬け





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右から、宮寺さん、阿久津さん、井之口さん、伊藤さん、左端は同ホテル営業企画チーフの伊東菜緒子さん。
皆さん、お疲れ様でした。

尚、同ホテルでは、6月末まで「東京野菜フェア」が開催されている


追伸



日本農業新聞からは東京支所の老川ひとみ記者が来てくれて、先生方に取材して翌日の首都圏版に掲載してくれた

老川さんありがとうございました。




posted by 大竹道茂 at 00:20| Comment(1) | TrackBack(0) | 早稲田ミョウガ
この記事へのコメント
 懐かしいですね。茗荷たけは子供時代にはよく食べました。
 私は練馬区大泉の農家の生まれです。家の周囲の植木場と、畑を囲う様に植えて在ったお茶の木の中に茗荷が生えていました。
 10p程度に伸びた新芽をぶつ切りにして味噌汁に入っていました。形が臼の様でした。
 普通に今食べている部分は、茗荷の子と言っていました。天ぷら、味噌汁は茄子との相性が良く好きでした。うどんの薬味にもなりました。たくさん採れる時はうすく切って三杯酢に漬けて食べました。懐かしい母の味をおもいだしました。涙涙です。

   ありがとうございます。

追伸 茶の木の中の茗荷に、ナンバンギセルとギンリョウソウが生えていました。カラスビシャクもよく見かけました。土を入れて軽く揺すると、土が花の間に隠れて見えなくなるので、ドロックイ(泥食い)と言って遊びました。

 色々な事を思い出しました。
 
Posted by 渡邉 徳好 at 2021年07月01日 14:32
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