今年度、都立農業系の先生方に異動があったことはお伝えしたが、都立農産高校副校長だった小堀紀明先生が都立瑞穂農芸高校の校長に就任された。
小堀先生には、農産高校時代に、青茎三河島菜や汐入大根の栽培等で、お世話になったことは当ブログで紹介したが、小堀先生が近くに来られたというので、ご挨拶に伺った。
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都立瑞穂農芸高校は、武蔵村山市の都立野山北六道山公園の尾根が瑞穂町へ連なる裾野にあたり、校舎から圃場等へは、高低差がある。
小堀校長もお忙しいようだったが、日程を割いてくれ快く迎えてくれた。
同校は、園芸科学科、畜産科学科、食品科、生活デザイン科からなっていて、全校生徒は509名。内訳は、男子学生に対して、その倍の人数が女子学生だそうだ。
一昨年、園芸科学科の1,2年生を対象に、江戸東京野菜の話をさせていただいている。
丁度、中間考査の試験中だったので、小堀校長が圃場などを案内してくれるというので、お願いをした。
4月から、園芸高校で江戸東京野菜を指導されていた横山修一先生が4月から当校の食品科に移られたが、北の圃場が食品科の圃場だそうで、そこには江戸東京野菜や在来作物が栽培されていた。
拝島ネギと、隣には雑司ヶ谷ナス、その奥が寺島ナス。
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後で横山先生に伺ったが、在来の枝豆は、西多摩郡日の出町の青木毅さんが栽培している在来大豆で、押上「よしかつ」はこの大豆で豆腐を作って出している。
右の白いネットを被覆してあるところは、大豆栽培の予定地だが、前作の関係で肥料が入りすぎているので、ミニチンゲン菜や、水菜、ふだん草などを栽培し、肥料を吸収させた後に、大豆を播くという。
大豆の奥には、檜原の、おいねのつる芋、板橋の志村みの早生ダイコンなどが栽培しているようだ。

同校は、畜産科学科が有名で、多摩ホルスタイン改良同志会が開催する、「多摩ブラック&ホワイトショウ」では、毎年優秀な成績を収めている。
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グランドの上の段にあるのが畜産科学科で、
写真上左から牛舎、養鶏、ウコッケイに、ブルーの卵を生むアローカナもいる。
中段右は、豚舎。左下は当校で生まれたホルスタインの子牛。
愛玩動物の犬もいる。
ポニー放牧場の圃場の中に、ミツバチを飼う養蜂の箱が置かれていた。
飼料用のデントコーンも播かれているが。これだけでは同校の牛が食べるには足りない。
上の写真をクリックすると、畜産科学科の資料。

学校の中を町道2号線が通り、道を渡ると園芸科学科の温室が並ぶ、メロンの水耕栽培が行われていて、花が咲いていた。雄花と雌花の受粉作業がされる時期のようだ。
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右下は、都庁の広場の花壇用苗だそうだ、年2回植え替えを行う。
左下は、斜面に作られたブルーベリー。
写真中、林地には椎茸の榾木場もある。
東の圃場は山の上。トマト、ナス、ピーマンなどナス科の野菜が栽培されていた。
南の圃場も山の上だが、蕎麦とジャガイモの混栽がみられた。
羽村の小林峰治さん(江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座修了者)の話だと、六道山周辺はジャガイモの産地で、特有の赤っぽい土がジャガイモ栽培に向いているということだった。
園芸科学科は自然の中で学ことができる、素晴らしい環境だ。
同校には他に、生活デザイン科があり、募集は70名で一番多い。
小堀校長に山の上まで案内してもらったが、戻ってきたら、横山先生を校長室に呼んでくれたので、お会いすることができた。
横山先生は、園芸高校では江戸東京野菜の栽培を指導していたが、ここでは、加工などを担当するそうで先生のご専門となる。
こうして見てくると、同校には、園芸科学科があり、生活デザイン科は料理も学ぶようなので、各科が連携してくれると、江戸東京野菜の生産から、消費までのとりくみが可能だが、そんな夢も期待できるのが、瑞穂農芸高等学校だった。
小堀校長、横山先生ありがとうございました。
本日はお疲れ様でした。
瑞穂農芸高校の検索で、校長先生を表敬訪問された方がいることがわかり、クリックをしたら、大竹さんのブログに飛んで驚きました。
校長先生とお知り合いだったのですね♪
娘がお世話になっており、本日文化祭でした。
明日は、娘が、鷹をポニーのところの畑で飛ばすことになっております。
うまくいけばいいのですが・・
鷹は、娘が課題研究という2年生から卒業までの授業の一環として、鷹匠を課題として飼い始めました。
瑞穂農芸は命と農業の大切さを感じさせてくれる良い学校です。
良い学校に入学し、充実した3年間を遅れていると本人も親も喜んでおります
大竹さんも、ご活躍のご様子でうれしく思いました。
ますますのご活躍をお祈りしております。