目が覚めて、テレビをつけたら、ニュースで不発弾の爆破処理が東十条で行われ、JRも止めると云っているのを聞いて、困った!
今日行く予定の、東京家政大学は十条だと聞いていたからだ。
もしかして、爆破処理の影響で、鉄道が止まるとなると予定の変更を参加者に伝えなければならず、心配になってネツトで調べてみたら、埼京線は影響がないことがわかって、ほっとした。
同大の、佐竹未希さんが、江戸東京野菜の勉強がしたいと云ってきたのが、昨年の6月でコンシェルジュの農家見学会に参加して以来、校内で同好者を募ったようだった。

東京家政大学に、32名のメンバーで「江戸東京野菜の会」ができたと、佐竹さんから聞いたのが昨年の9月だったが、メンバーが横断幕を作って、学校の理解でJR埼京線から見えるところに、張ったと聞いていて、なかなか来られずにいた。

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昨年、佐竹さんたちは、日本伝統食品研究会の副会長で、「とうきょう特産食材使用店」登録審査委員長をされている宮尾茂雄教授の指導をうけて、江戸の伝統食、福神漬を江戸東京野菜で作ることに取り組んだ。
宮尾教授は、2003年に、すでに東京の伝統野菜について栄養分析もされている。
JA東京あおばでは、2011年から、志村みの早生ダイコンの復活に取り組んできたが、夏大根だから江戸の頃は、べつたら漬に使われていた。
そこで、宮尾先生に、伝統のべつたら漬の技法を教えていただこうと、佐竹さんを介してお願いしていたもの。
食品加工が専門の横山修一先生(都立瑞穂農芸高校教諭)、自家製の漬物を提供している佐藤勝彦さん( 押上「よしかつ」)、地場産の伝統野菜を消費拡大するため、JA東京あおばの新堀桂三地域振興課長と江戸東京野菜担当の伊藤信和さん、板橋区役所都市農業係の町田克彦氏が参加した。
横山先生と佐藤さんは、べつたら漬を作ったことがあるようだが、宮尾先生の話を聞きたいと参加した。
「江戸東京野菜の会」の学生さんも参加されたが、授業があるからと佐竹さん以外、途中で退席された。
今後は、佐竹さんたちと、志村みの早生ダイコンの栽培と、べったら漬けの試作に取り組めたらと思っている。
お聞きしたことは、整理して、今後商品化に向けて生かしていくが、食文化の再現は、注目をあびることだろう。
翌日、先生からメールをいただき、添付されたメモには、今日メーカーが作る方法とは異なり、本漬の前に丁寧に中漬をして、添加物を使わない、べったらの漬け方が書いてあった。
メールには「江戸東京野菜を利用した漬けものが普及されることを期待しています。また、子どもたちにも漬物の良さを広げていくことができればと思います。
大学とのコラボ製品が陽の目をみることも期待しています。」とあった。
宮尾先生、ありがとうございました。

「江戸東京野菜の会」の畑にも案内してもらった。
大学の理解もあって、畑の他、資材を格納する物置も設置してもらっていた。
今年は、新入生が11名が入ったというから、43名。
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JA東京あおばが、雑司ヶ谷ナス20鉢を持ち込んでいた。
また、同校の敷地が板橋区加賀1丁目で、加賀藩前田家の下屋敷に当たり、加賀野菜も作りたいと云うメンバーの意向で、金時草、加賀大太キュウリ、ヘタ紫ナスも栽培していた。
東京家政大学は、明治14年に渡邊辰五郎先生が本郷湯島の自宅に、裁縫の私塾「和洋裁縫伝習所」を開設したことに始まる。