先日、NPO法人 環境活動センター八王子から、招かれたことは当ブログで紹介した。
これまで、江戸東京野菜の復活・普及活動は、全都的に行っているが、南多摩地区の取り組みが遅れている。
昨年、八王子市の伝統野菜・高倉ダイコンを栽培している同市石川町の立川太三郎さんにお会いしてから、伝統野菜復活の拠点ができたようなつもりでいたが、中々伺えないでいた。

江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会役員の福島秀史さんが、立川さんのお宅からそんなに遠くない八王子市大和田と伺っていたので、お誘いして一緒に立川さんのお宅に伺った。
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自家採種しているという、葉唐辛子。
唐辛子が実ったら、実が小さくても葉が柔らかいうちに出荷するのだという。

高倉ダイコンの栽培は、昨年採種したタネを、9月初めになったら播種するという。
5月中旬からは、さつま芋の苗とりの真っ最中で、毎日5時から切って2,000本を6月いっぱい出荷するという。
JA八王子には、2万本以上出荷しているが、トータルでは4万本も切るという。
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立川さんの苗は、ご覧のとおり、長めで葉が多くついているので、発根が良くリピーターが多い。
それにしても今年は、気候が安定しなかったから、苗物は作りづらかったという。
写真右上が、紅あずま、写真右下が、さつま金時。
「紅あずま」は、つくりやすく、掘りやすいので、幼稚園の園児でも素手で掘れる。
「さつま金時」は、深い所に芋をつけるため、幼児では無理。
今年も、立川さんのサツマイモ畑では、小学校(3年生)と、幼稚園、市民センターの親子芋掘りのイベントが予定されているという。
先日、立川さんに電話した時、みの早生大根のタネはないかと相談されたので、今回お持ちした。
「焼いたさんまに、みの早生大根のおろしは付き物で、美味いんだ」、と云っていた。
何でも、昔は当地石川町辺りでは沢山の みの早生大根を栽培していて、地元の漬物屋さんに卸していて、それを、べつたら漬けにして、八王子市守・大鳥神社の酉の市(今年は11月3日、15日、27日) で販売していたものだという。
立川さんは、たまたま、地元の漬物屋の若い経営者と意気投合し、昔のべつたらの素材として、みの早生大根の栽培を約束したのだという。
この栽培にあたっては、福島さんもお手伝いをするとのことで、八王子の食文化がひとつ復活する予定だ。
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福島さんが、手持ちの「江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座」のチラシを差し上げたら、馬込三寸ニンジンや、城南小松菜を栽培したいという。
願ってもないことだ。
何でも、太三郎さんは馬込のご出身で、昔は八王子で馬込三寸ニンジンを栽培をしていたそうだ。
近いうちに、タネを持ってきますと約束をした。

近くまで来たので、八王子市大和田の福島さんのお宅の菜園を見せていただいた。
NPO環境活動センター八王子の渡辺政行副理事長が、福島さんのお宅では、色々な野菜を上手に作っていると感心していたが、その通りで驚いた。
「野口のタネ」で購入した固定種があちこちに。 三河島枝豆が立派だ。
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オクラ、スイカ、カボチャ、トオモロコシ、トマトの世界一と、ステラミニ、寺島ナス、伝統小松菜、インゲン豆など、数えなかったが何種類あるのか・・・
枇杷も実っていた。