先日、新宿区立柏木小学校(齋藤等校長) の田中優子先生から、電話が入り、うどん粉病が広がり、雄花ばかりで雌花がなかなかつかないのと、可愛い実も、蔓から取れてしまったと、植え方を指導した宮寺光政さんの所に電話が入った
。
うどん粉病対策としては、電話で大きい葉は切り取るように指示しておいて、それではと、学校の都合を聞いて伺ってきた。

生徒達も一生懸命世話をしてくれていたらしく、宮寺さんの来るのを待っていてくれた。
宮寺さんが点検をしていたが、子蔓の芯止めがされていなかったのが2本あった。
大切に育てる気持ちが強くて、どもう、思い切って切ることができなかったようだ。
それと、肥料の不足のようだった。
もげたウリは、肥料不足で大きくなれず、小さいままで熟期が来てしまったのではないかと、宮寺さん。

田中先生と荒牧秀人先生が、ふた組の生徒を一つの教室に集めて、宮寺さんへの質問の時間をとってくれた。
生徒達も、ネットで調べていて、次々に質問が出た。
うどん粉病は、どうしたらいいですか、農薬は何が良いですか、他にどんな病気があるんでか、
もげた、鳴子ウリは、メロンのようなにおいがしましたが、なぜメロンのような匂いがしたのですか、等次々に質問され、一つ一つ分かりやすく丁寧に、答えていた。
特に、農薬については、ネットで調べたらしく生徒から農薬の名前が出たが、皆さんが使うのなら、木酢が良いでしょうと答えていた。
壁には、鳴子うりとして、葉を観察したことが張り出してあった。
今回、もげた小さな鳴子ウリをみんなで回して、匂いを嗅いでいたが、「メロンの匂いがする!」と感激している生徒もいた。
この事が、分かっただけでも、鳴子ウリの栽培に取り組んだ意味があり。そこから先人への思いや、当時の人々の生活へと思考が広がっていくことになる。
あとは、皆に食べさせてあげたいとの気持ちになり、今回、追肥をしたことで、雌花が沢山つくことを願っている。
JR東中野への帰り道、神田川を渡ったが、度重なる水害から地域を守るために、こんなに深く開削されてしまった。
この流れからは、マクワウリの栽培や、水車でそばを挽いていた時代を思い出すことはできない。