小金井市を拠点に江戸東京野菜の普及などの活動をしているNPO法人ミュゼダグリでは、毎月「スタディ&カフェ」を実施している。
当初、7月、8月の夏場に、奥多摩ワサビについて計画していたが、例年、参加が悪くなることから、スタッフの皆さんで現地に行くことを提案したら、皆さん賛同していただいた。
これまでも便宜を図ってくれる、奥多摩町丹三郎の千島わさび園( 0428-85-1872)、の園主・千島国光さんに、前もってお願いしてあったが、前日、再確認の電話で鳩ノ巣から山に入る、多摩川支流の西川上流のワサビ田が、良いのではないかとお話ししたが、そこは、まだ苗を植えたばかりだから、昨年、早稲田大学の早田宰教授を案内した、川苔山の海抜1,050メートル地点にある、林道沿いのワサビ田がいいだろうということになった。
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千島わさび園で、法政大学建築学科の永瀬克己教授は、早速、山葵ソフトを購入、ワサビの刺激を味わっていた。
車は千島さんの軽自動車の後に2台が続いた。
山の天気は変わりやすい。
川苔山の登山口に入ったところで、雨が降り始めた。
途中林道に落石があったりして、道路を伝って滝のような状況にもなってきた。
海抜1,000mの辺りで、林道の舗装が途切れたあたりから、車の腹をこする様な所もあった。
6人乗せている、福島さんは、さらに大変だったろう。

雨脚が強いので、傘を持っている者がワサビを採りに行くことになった。
千島さんの後に佐々木さん、納所さんも・・・、
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右から、元いがねこの代表・山中元さん、福島秀史さん、納所二郎さん、永瀬教授、千島さん、上原恭子さん、佐々木昭さん、安部貴美子さん、松嶋あおいさん、細川奈津美さん。
今回の企画では、ワサビ田で収穫したワサビを渓流で洗って、鮪の中トロを食べる計画を立てていた。
しかし、雨は降り続く、どこで食べるかとなったが、上原さんが車の後ろで準備をしている間に、雨は小降りになり、傘をささなくても良くなった。
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今回の企画では、上原さんが鮪と醤油、箸などを用意するということで、私はプロ仕様の、鮫皮の「おろし器」を用意した。
ワサビは無農薬栽培なので防虫ネットがかけられていたが、この季節になると、ワサビの葉は、虫に食われて無数の穴が開いていた。
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千島さんの、ワサビのすり方などの指導もあり、鮪の中トロひとり3切れだったが、十分に満足いくものだった。
昼食は、千島さんに頼んで奥多摩駅前の知り合いのそば屋へ、海抜1,050メートル地点から予約を入れてもらった。
我われの携帯は、すべて圏外となっていたが、さすが千島さんの携帯は、そば屋につながった。
店では、そばを注文して、採ってきたワサビをすって、そばに付けて味わった。
千島さんが知ってる店だから、無理がきいたのだ。
この後、奥多摩ヤマメの養魚場を視察した。

千島さんが大竹さん見てくれと云ったのが、昨年暮れに「大日本農会」からの表彰状で、同会総裁の桂宮宜仁親王から平成24年度「緑白綬有功章」を受章されていた。
表彰事由によると
「1、奥多摩式の栽培法を開発し、加工品の創出と契約販売によりワサビ作経営を確立。
2 生産技術の向上、運搬用モノレールの設置に尽力し産地育成に貢献するとともに、奥多摩わさび塾を開講し、後継者育成に貢献。」とある。
奥多摩での受賞者は初めてだという。
おめでとうございます。