都政新聞の取材にお供する形で実施してきた農家見学会、今回は奥多摩ヤマメの生産者・牧野博行さんを訪ねた。
奥多摩で、ワサビを収穫して食べるという企画を聞いて、都政新聞の細川奈津美記者が、その日に、奥多摩のヤマメの取材ができないかと、相談があった。
奥多摩ワサビは、昨年取材しているので、たまには水産も掲載したいという。
それではと、東京都奥多摩さかな養殖センター(公財・東京都農林水産振興財団)の知り合いに電話をしたが、転勤されていた。
いずれにしても休日は取材は無理ということで、
同センターの隣で養魚場を経営されている 牧野博行さんをご紹介いただいた。
ニジマス、奥多摩ヤマメを育てている牧野養魚場は、西多摩郡奥多摩町梅沢59-3、TEL0428-83-3200
千島わさび園の千島国光さんに、川苔山の帰りに牧野養魚場に案内してもらった。

当初、取材だけでお願いしていて、他のメンバーの事は伝えていなかったので、奥多摩駅前のそば屋から、少し遅れるとの電話を入れた際に、
他に10人の見学者がいると伝えたら、魚にストレスを与えないように、生簀には近寄らないようにして欲しいということだったので、了解ですと云って電話を切った。

ヤマメは「渓流の女王」と呼ばれ、姿形の美しさ、味の良さから塩焼などにして食べられてきた。普通は2年で産卵して死んでしまう。
平成10年に、東京都水産試験所奥多摩分場(現・都奥多摩さかな養殖センター)では、産卵しないことで2年以上も生き残り、大型に成長する「奥多摩やまめ」を開発した。
奥多摩やまめは、3年で1.5キログラム、5年で50センチ、約2.2キログラムにまで成長する。
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牧野さんは、大型の奥多摩ヤマメを、網ですくって見せてくれた。

牧野さんが、食べてみますかと、奥多摩ヤマメの料理を出してくれた。
ワサビ醤油でいただくというので、上原恭子さんが、川苔山で収穫したワサビをすって皆でいただいた。
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ヤマメの刺身は、ネギと大葉が刻んでかけてあった。
また、塩麹に漬けてあった切り身は焼いてあって、香ばしくて美味しかった。
自宅で採れたと云うキュウリは、味噌をつけていただいた。

急に大勢で伺ったのにもかかわらず、ご夫妻には良くして頂き、お世話になった。
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牧野さんが育てた奥多摩ヤマメは、玉堂美術館の手前にある、小澤酒造が経営する「いもうとや」で、玉堂生誕140年記念の特別料理、玉堂好み「蕎麦御膳」に、「奥多摩やまめのお造り」として付いている。
牧野さん、ありがとうございました。