8月6日、東京都農林総合センターの山岸明さんから、都農林水産振興財団農業振興課に電話が入った。
山岸さんには、4月に江戸川分場で「小松菜のシンポジウム」が開催された時にお世話になっていて、何かと思ったが、「大竹さん、マクワウリが見つかったよ! 」と云うもの。

話を伺うと、足立区興野の花農家・内田和子さんから電話があって、江戸川分場のマクワウリの種を分けてくれと云うもの。
詳しく伺うと、内田家では、昔からマクワウリを自家用に栽培してきて、同じ品種の種を採種してしてきたことから、このままでは、タネが純粋に近づき、不稔の症状がおこるのではないかとの心配から電話をしてきたと云うもだった。
この事から、8日(土)、早速、車を飛ばして、内田さんのお宅に伺った。
山岸さんの話では、採種の仕方は全く問題はないが、このウリと同種のウリは同分場はなく、都農総研保存品種は金マクワと云われるものだけだと云う。
内田宏之、和子夫妻にお会いして、お話を伺ったが、どこの農家でもウリを作っているものだと思っていたようで、内田家だけだったことに驚いておられた。
このウリ、大振りでずっしりとしていることから、かつて中川流域の本田地区(葛飾区)で栽培されていた、本田うりと云うもの。
内田さんに、マクワウリを食べさせていただいたが、うっすらとした甘味に、香りの良さに嬉しくなった。
帰りに二ついただいてきた。
このニュースは、都政新聞の細川奈津美記者が翌週に行ってくれて、9月号で掲載してくれた。