東京農業大学食料環境経済学科では、前身である農業経済学科の創設以来、本年で70周年を迎え、その記念講演を依頼されていた。
記念講演を受けるにあたっては、今年の4月に銀座で開催されたシンポジウムに、同学科の熊井治男准教授(農村社会学研究室)と、国際農業開発学科の稲泉博巳准教授(人的資源開発研究室)、国際バイオビジネス学科の井形雅代准教授がお見えになって、私の話を聞いていただいたからで、そのことは当ブログで紹介した。

その後、熊井先生から、記念講演の他に、高校生・大学生を主な対象として「次世代につなげたい食・農・環境」をテーマとした小論文と写真の募集をしているという話を聞いた。
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何でも、優れた作品については第3回「食・農・環境」教育フォーラム(平成21年2月21日)で展示するというもので、写真の審査委員長をしてくれという。
現役時代に、東京「農の風景」フォトコンテストを企画して10年間実施した経験を買ってくれたようだ。
10月29日、審査会が、同学科の会議室で行われた。
審査方法は、任されたので、審査員全員が平等に入賞数の10票を持ち、写真に添えられたコメントを読みながら、評価した写真を選び。得票数の多い順で決定した。
写真家の大先生がいるわけでないので、公平な審査で優秀作品が選ばれたと思う。
受賞された方々の作品は、11月1日〜3日に開催された、東京農業大学第117 回、収穫祭(世田谷キャンパス)においても展示された。
審査が終わった後、経堂駅近くの中華料理店で食事をしたが、記念事業の準備が一つが終わって、熊井先生はホッとしたようだったが、それが私が最後に会った熊井先生だった。
食料環境経済学科創設70周年記念事業を成功させようと奔走され、わざわざ私の話を聞きに来てくれた熊井准教授が11月20日に急逝された。
記念事業を見届けないでの急逝は心残りだったろう。
23日、横浜市のカソリック菊名教会での葬儀に於いて献花して、ご冥福をお祈りした。