杉並区立大宮小学校( 甚野雄治校長) の食育授業に、江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座2期の松嶋あおいさんと、小金井江戸東京野菜研究会の井上誠一さんが4年生2クラスのゲストティーチャーに招かれた。

授業の企画をしたのは同校の栄養士遠藤悠子先生で、先生は6月に開催した、コンシェルジュ育成講座の入門編にご参加いただき、鮎蓼のお料理を作った事は、当ブログで報告している。
食べ比べは、井上さんが栽培した寺島なすと千両ナス2号を、
授業が始まる前に、松嶋さんと遠藤先生が調理して、
生のものと、揚げたもので実施。
市販のピーマンと井上さんが栽培しているとんがりパワー。
辛味ダイコンと青首ダイコンは市販のもので行われた。
食べることが大好きな学年だそうだが
「まずは、全く何を食べているかを伏せて、 寺島なす(A)と千両なす(B)の食べ比べなどを行ったのですが、
見た目から、Aは種が多いといった意見が出、 実際に食べて、Aのほうがとろっとしてる。
味がある。 などといった意見がでました。
ほかの野菜の食べ比べでも、全く中身を伏せている中で、 ピーマン嫌いの子が「とんがりパワー」は食べられたなど、 ついつい大人は知識が先行してしまいますが、 子どもたちの素直な感性にとても驚かされました。」
素晴らしい感性です。 寺島ナスの 加熱するととろみが出ることがわかるとは。
同校では、寺島なすと、内藤とうがらしを栽培している。
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お二人のお話を聞いたあとの感想では、
「江戸東京野菜を作って、その種でまた作ってつづけてみたい」
「江戸東京野菜について、いろいろなお話をしてもらって、私も、江戸東京野菜を いろいろな人に伝えたいと思いました。
ほうっておくと絶滅してしまって、江戸時代から続いている貴重な野菜だからです。
また少し食べてみたくなりました。」 「歴史に興味があるから、江戸東京野菜のことをもっと調べたい。」
などといったものがありました。
「これから、江戸東京野菜の調べ学習を行って、栽培活動もできたらと思っています。」と遠藤先生。 頼もしい限りた。
松嶋さん、井上さん、ありがとうございました。
保護者のコメントをいただいた。
松嶋さんは「子どもたちが授業をちゃんと受け止めて、お家で話してくれた様子が伝わってきて、とても嬉しく思いました。
これからもっと勉強して、子どもたちに楽しく伝え、興味を持ってもらえるよう頑張りたいと思います。」
子どもたちが真剣に聴いてくれ、江戸東京野菜に関心を持ってくれたことは、本当に嬉しいことでした。
子どもたちの鋭い意見に感心し、なんの先入観もなくA(寺島茄子)の方には種がある、という意見が出たのにはとても驚きました。
江戸東京野菜を未来につなげるためには、このような授業が大切だと実感し、貴重な機会をいただいたこと、感謝しております。