都政新聞の取材に合わせて実施しているNPO法人ミュゼダグリの農家訪問は、東村山でブドウ栽培をしている「久安」の中村博さんを訪ねた。
中村さんは、それまで多摩湖梨を中心とした果樹農家のリーダーだったが、梨消費の頭打ちから新たな果樹を模索していた。
7年前に、雨除けハウスを東京都の補助事業として市の支援をうけて、大型のハウスを完成させ、ブドウ栽培に転じたもので、当ブログでも紹介している。

中村さんは、東京都果樹連合会会長を歴任、後継者の竜太さんは広島県農業技術センターで最新のブドウ栽培・根域制限栽培を学び、都内では初めてのブドウの根域制限栽培技術を導入して、親子二人で栽培に取り組んでいる。
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雨除けハウス内のブドウの下で、中村さんの話を聞いた。

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中村さんが栽培している各種のブドウ
試食用に冷蔵庫から、冷えたシャインマスカットと、瀬戸ジャイアンツを、奥様の久美子さんが出してきてくれた。
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美味しい。
話の途中で昔話になった。
2008年7月に自信のブドウが初めて販売できる状態になったことから、地域の皆さんにお披露目をしようと「葡萄観賞と音楽の夕べ」を開催している。
新住民の皆さんに、都市農業を理解してもらいたい、またぶどう栽培を知ってもらいたいなどの思いから、実施したもので、当時、メデイア対策のお手伝いをしたことがあて、中村さんがラジオに出演したり、ご家族が新聞で紹介されたりした。
地元在住の音楽家によるジャズの生演奏は、ワインやジュースのワンドリンク付きで、ブドウの房が下がる下で地域の皆さんが楽しんだ。
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昔は、15品種ほどと聞いていたが、現在は26品種。特に他で作っていない、ここでしか買えない高級品種に力を入れ、特に皮まで食べられるヨーロッパ系が主力となっている。
また、日本全国で20軒しか栽培していない「アウローラ21」は、東京では「久安」だけだという。

キウイフルーツも栽培していて、現在追熟中の品種では、小振りだが人気の、レインボーレッドは、果肉の一部が赤く、糖度も高く、試食をさせてもらった。

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隣に、1000uの大型ハウスを建設中で、更なる生産拡大が楽しみだ。