丁度、江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会の役員会が小金井で予定されていたので、会場を伝えたら、授業に出る前にわざわざ持ってきてくれた。
江戸東京野菜で福神漬を作るというのは、昨年の8月から取り組まれていて、7種類以上の野菜を集めていたことは伺っていた。
それができたのだ。

佐竹さんが、取り出した小瓶は、美しいラベルが貼ってあった。
和紙や水引を使って高級感を出している。
「”七福神” 漬」、とはすばらしいネーミングだ。
ラベルは、江戸東京野菜栽培中の横断幕をデザインした、Akane.T さんが制作したもの。
製造者としては、東京家政大学の宮尾茂雄教授が監修し、江戸東京野菜の会製作となっている。
原材料は、志村みの早生大根、亀戸大根、馬込半白きゅうり、寺島なす、東京おおしろうり、谷中しょうが、雑司ヶ谷なす、東京長かぶ、内藤とうがらし、とあり、まだ江戸東京野菜として決定されていない、「谷中しょうが」などもあるが、今後決定される次期候補作物だから問題ない。
これらの野菜は、江戸川区の木村重佳さん、小金井市の井上誠一さん、小平市の宮寺光政さん、そして、JA東京あおばが提供している。

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一瓶ごとに、和紙の説明書が入っていたが、文末のワンポイントの野菜は、各々違っていて7種類の絵が描かれているとかで、女性ならでは細やかな配慮。
福神漬は、東京の郷土漬物だという。
諸説があるようだが、ご飯のお供にこれさえあれば他におかずは要らず、食費が抑えられ金が貯まる。家に七福神がやってきたかのような幸福感に浸れるということとか。

江戸コン協議会の役員さんと、皆さんでつついていただいた。
市販されている福神漬は赤く着色してあるが、同大の「江戸東京野菜の会」が漬けた七福神漬は、人口着色料を使わず、漬け液の醤油色となっている。
パリパリした食感と、甘すぎない醤油味に、谷中しょうがの味が効いていて、美味しい。
ご飯がすすむ味だ。
何でも、今回は試作品として30個の限定だったようだが、試食した方々の評価を得て、今後、「大学は美味しい!」などで、販売しようと思っていると云っていた。