2013年12月13日

晴天に恵まれた「江戸東京野菜探訪ツアー」、亀戸ダイコンと伝統小松菜に巡り合う。


東京都農住都市支援センターが開催する、平成25年度 農業まちづくり基礎講座、「江戸東京野菜探訪ツアー」は、晴天に恵まれ、参加者は京橋大根河岸青物市場跡に集合した。
今回の募集は、当ブログでも紹介していて、早々と満席になっていた。



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このコースのツアーは今回で3回目になるが、これまで2回は雨に見舞われ、ポイントポイントで雨の中を、申し訳ないと思いながらも下車していただいて説明をさせていただいていたが、今回は晴れ上がっていた。。

上の画像をクリックする
ご参加の皆さんは時間通り集まっていただいたので、主催者の東京都農住都市支援センター森戸伸行専務の挨拶でツアーは始まった。






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築地の青果市場には昭和10年に、大根河岸青物市場の皆さんが移ったわけだが、東京シティー青果の石川勲会長の生家は大根河岸で卸問屋「三光山」の屋号で営業していたことから、2011年に、石川会長にお願いし、皆さんに当時の話をしていただいたのが好評で、その後毎回、会長にお願いしていて、今回も無理をお願いした。

大根河岸青物市場は、来年6月、市場開設350周年を迎えるが、石川会長が中心になって中央区に申し入れて、外堀通りから東海道につながるゆかりの通りを「京橋大根河岸通り」と命名されたと云う。

石川会長には、紺屋橋跡の所でも、子どもの頃の思い出を語ってもらった。



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鍛冶橋の駐車場から、観光バスでスタート、日本橋から人形町・久松町・そして清洲橋を渡って、万年橋で下車。
小名木川が隅田川に合流する辺りが、隅田川の流れの中でも一番ダイナミックな景観が見られる。
その後、バスは中川口に向かう。

上の写真をクリックする。11月初めに、砂村一本ネギの採種場があった辺りを探しに行ったことがあった。


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万年橋のたもとに設置されていた深川船番所が明暦の大火で焼けてしまい、その後、小名木川を東に移動、中川口に設置された。

上の写真をクリックするこのコースは初めてで、広重が書いた「中川口」が、荒川の開削により、中川が分断され、中川口からさらに東に流れる新川も堰き止められてしまっているところも見てもらいたかったからだ。



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亀戸香取神社の境内にある、「江戸東京の農業」の説明板の建立から、亀戸ダイコンの故郷として、有名になった。

上の写真をクリックする。
香取邦彦宮司には、社務所を利用させてもらっている。
今回は、石川会長から、愛媛・西宇和産「味ピカ」、小粒で甘くておいしいミカンを提供いただいた。 石川会長ありがとうございました。



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東京都農林水産振興財団江戸川分場にバスを駐車させていただいて、木村重佳さんの畑に、亀戸ダイコンの収穫に伺った。

上の写真をクリックする
木村さんには11月初めに、伝統小松菜の種をまいてもらっていたので、少しだったが伝統小松菜の栽培をお願いしていた。

当日は、皆さんに伝統小松菜の味わいを知ってもらおうと土産用に栽培してもらった。

江戸川では、かつて水田地帯であった頃、「実とらず」と云ってしめ縄を作るための稲を栽培していた。穂が出る前の稲を刈り取り、影干しして青く仕上げ、正月用のしめ縄を作る技術が残っていて、木村さんのお父さんが作り上げたもの。江戸川に残る文化だ。

農体験型ピクニツク部の松村麻生さんが、日焼けしないお洒落な農作業着を着用されて、参加されていた。



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もう一軒の小松菜栽培農家は江戸川区篠崎町の農業後継者・小島啓達さんのハウス。

上の写真をクリックする




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小島さんに、マドレーヌを戴いた。

上の写真をクリックする篠崎町の パテシエ・ヒロヤマモトさんが、児島さんのお宅の生の小松菜を使ってのマドレーヌは、美味しかつた。



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最後が、小松菜の産土神、新小岩の香取神社にお参りした。
当神社は、吉宗伝説が伝わるお社である。


追録




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このツアー、皆さんへの土産は、F1の小松菜と、伝統小松菜に、亀戸ダイコン。
そして、ベジタブルトランプ、これは一般財団法人 内田農業振興会が提供してくれた。



posted by 大竹道茂 at 00:11| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントの紹介
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