11月末に、東京會館の日本料理「八千代」からご案内のお手紙を戴いた。
“「現代の名工」受章記念 和食総料理長 鈴木直登が贈る 新春特別グルメ会” が、新年1月23日(木)から26日(日)に開催するというもの。
新春特別グルメ会のメニューに、「西の都から東の都 京野菜と江戸野菜」として江戸東京野菜を予定してくれていた。
鈴木総料理長には、電話でお礼を申し上げたが、その際、近々向笠千恵子先生を初め気の置けない方々が集まるから、来ませんかとお誘いを受けた。
上の写真をクリックると、「現代の名工」受章記念の案内状。
これまでは、東京都知事から「江戸の名工」として東京都優秀技能者表彰を受けていて、今年のお節句の技も戴き、感激したものだ。
この度は、厚生労働大臣が表彰する「現代の名工」だ。
鈴木総料理長は、日本料理の伝統的技術と新食材や新技法の融和、全て手作りのおせち料理、そして海外や一般社会に向けての日本料理の普及に励む姿勢が評価され、卓越した技能者として「25年度 現代の名工」を受章されたもの。

皆さん、仕事帰りに集まれるように18時集合だった。
私の前に座られた、写真左から平凡社の松井純氏、土居秀夫氏(編集工房DOI)、地域社会の活性化等の仕事をされている伊豆川嘉規氏。
上の写真をクリツクする
この集まり、向笠先生のお誕生日の集まりで、乾杯の発声は、平凡社の松井純氏がユーモアあふれる挨拶で座を盛り上げた。
一、 小鉢
薇(ぜんまい)田舎煮
鰊
一、 霜降り
蓬草お浸し
お酒は、すきや連の常連、大洗の蔵元・坂本敬子さんの大吟醸「月の井」。

子持ち鰰、かめ焼、大原木唐墨
転柿しんじょ、西京萵苣
上の写真をクリツクする
子持ち鰰(はたはた)は、バリバリとした音も楽しめた食感だった。
唐墨(からすみ) を細く切って昆布で縛った手仕事(写真左下)。
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一、羮物
とんび、牛筋、蒟蒻、粟麩
上の写真をクリツクする
竹串が食材一つ一つをアピール、楽しみながら戴いた。

関鯵、蛸、鰹、羽太、鯛
妻種々
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醤油だけでなく、塩辛を溶かして戴く・・・
雲丹を溶かして戴く・・・。
このような食べ方は初めてだが、贅沢なものだ。

海鮮仕立
一、 炙り肴
鱸磯辺焼き
味噌漬
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湯けむりは、洋食器に入って熱い料理が出てきた。一見カレー風味かと思ってしまったが、醤油味だった。
鱸の磯辺焼きは、焼いたすずきを海苔で巻いて・・・

和牛網焼
茹で野菜
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お皿の半分を雪原に見立てて、ココアのパウダーでサンタクロースのシルエットを描いている。
サンタの帽子は、パプリカを切って、大根おろしの顔の上へ

柚香蕪
一、 食事
鮨
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名工の技を堪能したひと時だった。
一、 水菓子
リンゴ、ラフランス、苺
上の写真をクリックする
ここで、向笠先生の前に、Happy Birthdayのケーキが登場。
暗すぎて、カメラのピントが合わなかった。
お幾つになられたかは、知る由もないがローソクは2本だった。
追録

皆さん帰り支度をしているところで思いついて記念撮影となった。

向笠先生が会長を務める「郷土料理伝承学校」2期の募集案内が配布された。
来年は、1月25日から28日まで全4回で、にっぽんの郷土食:長崎県だ。
上のチラシをクリックするとPDF
私の席は「もったいないバイオマス(株)」高村善雄社長のお隣になった。
江戸東京野菜の名刺を見て、「高粱の一粒」の本をいただいた。
田中束先生が、世界初の無公害接着剤を開発後、30年かけて高粱ボードを開発したという内容だが、巻末に高村社長が”T2乗の法則”を8頁にわたって書いている。
コーリャン アンチエイジングシュガーから、未利用ひまわりの茎から新商品を開発された。
ひまわりを栽培してくれる農家はいないかと、相談もされた。