21日開催された「にっぽりマルシェ」で、都立農産高校園芸部の生徒達が1アールの畑で栽培した青茎三河島菜を自ら販売したが、収穫から販売までの一連の様子が紹介された。
番組では同校園芸デザイン科3年の岩崎俊宣さんが取り組みの様子を話していた。
行列に並んだ区民は、「幻の野菜だから食べられないと思っていたが、今日は楽しみだ! 」と語っていたのはうれしい。
夏には「三河島エダマメ」等もあることから、農産高校の皆さんには頑張ってもらいたいものだ。
写真は、上原恭子さん(江戸東京野菜コンシェルジュ)が出かけて撮って送ってくれた。
また、番組では西東京市の矢ケ崎農園を訪ね、宏行さんが栽培している江戸東京野菜のうち、農産生が栽培した青茎三河島菜を除いて、
練馬だいこん、伝統大蔵だいこん、亀戸だいこん、金町こかぶ、品川かぶ、馬込三寸にんじん、のらぼう菜、滝野川ごぼう、伝統小松菜、下山千歳白菜と10品目の野菜を持ち帰ったようで、スタジオで紹介されたが、
残念だったのは、スタジオのアナウンサーが「これ全て江戸時代から栽培されていた『江戸野菜』です」と紹介していたことだ。
これらの野菜は、江戸から昭和に至る歴史の中で、地域の食文化を育んだ「江戸東京野菜」で、番組は終始「江戸野菜」で通してしまった。
今回紹介された、馬込三寸にんじんは明治になって導入され、下山千歳白菜は昭和28年に名称登録された大型の白菜で、
若い女性記者が出ていたが、確認もしない荒っぽい取材は、誤解を首都圏に振りまいてしまった。