2014年04月05日

江戸東京野菜に取り組む手島英敏さんの研究が、日本学術振興会の平成26年度 奨励研究に選ばれた。


東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構(旧東大農場)の技術職員・手島英敏さん(江戸東京野菜コンシェルジュ) の研究計画が、日本学術振興会の平成26年度 奨励研究に選ばれた。

手島さんは24年に、江戸東京野菜を研究対象に選んで、日本学術振興会の科学研究費補助金研究に申請し、奨励研究として、高井戸きゅうりの復活を初め、いくつかの伝統野菜の栽培を行っていて、栽培および採種技術を中心に、ノウハウを蓄積してきた。

また、当伝統野菜研究会や江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会など関係する団体および都内の農家、山形在来作物研究会との連携も図っている。

これにより、今年度も、江戸東京野菜を対象にして申請していたが、このほど奨励研究として選ばれたことがわかった。




0002.jpg


上の写真をクリックする
これまでに手島さんは、農業生物資源研究所(ジーンバンク)の超低温で保存されていた生物遺伝資源を活用して、約50年ぶりに「高井戸きゅうり」を復活させた。

この研究に興味を持っている杉並区立高井戸小学校は、「特色ある教育活動」のメニューに「高井戸きゅうり」の栽培を総合学習に受け入れたい希望を持っている。

郷土学習や食育のテーマとして、「江戸東京野菜」は小中学校だけでなく農業高校にも学習教材を提供している。




0005.jpg


 生態調和農学機構は、圃場や施設を再整備を進める計画だが、この機会に一層社会に開かれた大学を目指している。

同大学は地域社会の柱として、市民や行政を結びつける立場にあるが「江戸東京野菜」は、都市農業の魅力の再発見やまち興しを市民と一緒に学び、相互交流していく上で格好の素材と認識している。

伝統野菜は、F1交配種の野菜と異なり自家採種することができる。
この度の研究は、人間の手を介して、植物の命がつながっていることを市民と共に実感し、種子を次世代に継承していく関係機関のネットワーク構築の足掛かりを作るのが目的としている。

手島さんによると
この研究では、「江戸東京野菜」の自家採種作業をメインに、品種の形質を維持するための母本調査や防虫ネットを使い品種交雑を防ぐ隔離作業、といった特徴的な農作業を市民と共に行う。

農作業に参加した市民の協力を得ながら地域住民(西東京市民及びその周辺の地域住民) 対象の市場調査や、収穫後には、都内の生産農家や振興団体の訪問、郷土食の再現の試みなどを行う。

これら、活動と合わせ協働作業に参加した感想をアンケートやインタビュー調査(研究目的を明確にし、個人情報は伏せ、匿名のデータにまとめる) を通じ、一括した研究成果としてまとめる。と云う。

手島さん、期待しています。




posted by 大竹道茂 at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 大学・NPO等の活動
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/92515150

この記事へのトラックバック