2014年04月24日

亀戸ダイコンの採種ハウスで勉強会として意見交換。



遅くなってしまったが、亀戸ダイコンの種取りの勉強会をしようと生産者の皆さんに連絡していた。

これまで、練馬ダイコンは、渡戸章さんたちが種取りを行っているし、伝統大蔵ダイコンは、小金井の井上誠一さんと世田谷の大塚信美さんが採種をやっていて、特に大塚さんは、晩丸ダイコンの時代から、その形状を知っている植松敬先生を招いて、採種用の母本選定を行っている。

しかし、亀戸ダイコンについては、日本農林社の「亀井戸大根」によって播種されているのが現状だ。




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立川市の江戸東京野菜生産グループ(清水理作会長) は、亀戸の “割烹升本” から依頼されて2010年から、亀戸大根の栽培が始まり、今年も納品された。上の写真をクリツクする。

生産グループでは、栽培が始まると、亀戸ダイコンの第一人者・葛飾の鈴木藤一さんの畑が見たいと云うので、翌年ご案内したが、その時鈴木さんが採種したタネを分けていただいている。

今回は、亀戸ダイコンの需要も高まっていることから、鈴木さんの種で採種を行っている清水さんのハウスに伺い、勉強会として意見交換を行ったもの




前もって、連絡していたが、開催日が初夏産などの定植が忙しい時期と重なったために、参加者は、都合の付いた、小平市の宮寺光政さんと、西東京市の矢ケ崎宏行さんがだけだった来てくれた。

現役のころの2004年に、鈴木さんの畑を視察したことがあったが、その時、採種用の母本選定をしているところだったが、3月9日と記録されている。



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上の写真をクリックする
適期からみると1か月以上経過していることから、ハウス内は満開の状況だった。

ダイコンの採種には、まず葉を見て選び、次にプロポーションという順になるが、亀戸ダイコンの場合は、白い茎が1番のポイントになっていた。

亀戸ダイコンは、亀戸で栽培されていた頃は、「おかめ大根」とか「お多福大根」と呼ばれていた。
これは、葉先の形状が、「おかめ」の顔のシルエットに似ていることから来ている。

したがって、最も似ている個体を選ぶ必要があるが、今回は意見交換だけに終始した。

また、亀戸ダイコンの抽苔が菜花として使えないか、また、軟らかい莢の販売についても、意見交換が行われた。
かじってみると、辛子菜のようにピリッとする。



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上の写真をクリックする
勉強会なので、清水さんの他のハウスも見せていただいたが、トマトの定植が終わっていた。
品種は、タキイの「桃太郎セレクト」を400本定植したそうだ。

清水さんの人柄が出るように整然としていた。



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別のハウスではトウモロコシが伸びていた。
まだ、まだ寒の戻りが心配で、トンネルの中で生育していた。

品種は、ナカガミの「甘えん坊86」を一作に100本だから300本、後ろのハウス2つもトウモロコシだそうだ。


追申




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昼時となったので、宮寺さんに頼んで、11時半頃、宮寺さんが野菜を納めている小平市学園西町の中国宮廷麺「なにや」の翡翠麵打師・松村幹男さんに電話を入れた。

清水さんの畑は、宮寺さんのお宅から、玉川上水を挟んで、1.5キロ真南の位置関係、したがって、同店もそんなには遠くないので、亀戸ダイコンの菜花を収穫して向かった。



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清水さんは、初めてだったが、ほうれん草を練り込んだ麺を出してくれた。

茗花は、生でかじった時には、ピリッとしていたが、中華の油にぴったりで、食感も良くいただいた。
筍との相性も良かったので、今後、莢についても美味しく食べる研究をする必要があるだろう。

松村さん、ありがとうございました。


posted by 大竹道茂 at 00:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 立川市での取り組み
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