早稲田ミョウガのミョウガタケが井之口喜實夫さんの努力で話題になっているが、江戸東京野菜に、今年は「谷中ショウガ」がを加えようと栽培に取り組んだクループがある。
ミョウガとショウガは葉を見ただけでは見分けがつかないほど似ている。これはどちらもショウガ科ショウガ属だからだ。
香りの強いショウガを兄香(セノカ)、男香・夫香とも書く、また、香りの弱いミョウガを妹香(メイガ)、女香、妻香とも書くが、
これら、セノカからショウガ、メイガからミョウガに転じたものと云われている。
江戸のショウガと云えば、「谷中ショウガ」だ。
葉ショウガの代名詞となっていて、居酒屋などで、粋に「谷中」と注文すれば、葉ショウガに味噌が付いて出てくる。
この「谷中」これまでは、目黒の栗山道彦さんが、目黒の特産にしたいと協力してくれていたので、「江戸東京野菜 図鑑篇」(農文協) で紹介しているが、残念ながら栗山さんは若くして亡くなられた。
現在は、国分寺市の小坂良夫さんが栽培してくれていて、かつては谷中ショウガで、ジンシャーシロップを企業とコラボで商品開発もしていた。
しかし、生産者が1人しかいないことから、江戸東京野菜になっていない。
そこで、需要もあることから、生産者を増やしたくて、あちこち依頼していたが、JA東京みどりの原省三部長代理が、直売所「みのーれ立川」の新商品とし栽培しようと、ショウガの「三州」種と、江戸からのショウガの代名詞「谷中」種を栽培することを決めて、生産者を特定した。
その1人、内野英樹さんのお宅に寄った。
内野さんは、早稲田ミョウガの生産も行っている。
ショウガは、三州の栽培は、経験済みだか、谷中ショウガは、初めてのことだが、今年は増やすことに努めていくと語っていた。

ショウガの産地としては、千葉が主産地だが、残っていた「谷中」種の種ショウガを取り寄せた。
内野さんのお母さんは、何でも良く知っていて、芽も良くついていて良いものだと云って手に取っていた。
上の写真をクリクする
右の写真は、目黒の栗山さんが栽培したものだが、2009年に取材に行っていた。
来年度からは、かつての産地だった荒川区の小学校でも栽培の普及をしていければと思っていて、同区の鈴木理恵栄養教諭とも相談しようと思っている。
近いうちに、みのーれに並ぶと思いますので、並んだらご連絡いたします。
たいへん恐縮ですが、みのーれ立川のロゴは、ひらがなですのでよろしくお願いいたします。