2015年06月03日

ふる里中川流域の本田地域で始まる江戸東京野菜の本田ウリ栽培。


4月に、本田(ほんでん)ウリの発祥の地を歩いたことを当ブログで報告した。
北関東の雨水を集めた流れは、中川となってこの辺りで大きく蛇行している。

明治から昭和にかけての洪水で、護岸が整備されたことで護岸脇の遊歩道に上らなければ川の流れは見えなくなっていた。
近年は流域に建設されたマンションの上層階からの見晴らしは良いかもしれないが・・・。





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帰宅してから、説明板の建っている立石の熊野神社に電話をして大鳥居宮司の奥様にご挨拶をしたうえで、

境内にある熊野幼稚園や、氏子の方々でも植物の栽培が好きな方がいたら、本田ウリの苗をお持ちするから、栽培を聞いてみておいてほしいとお願いしていた。

そんなことで、小平の岸野昌さんが育てた「本田ウリ」の苗を持って伺った。

熊野幼稚園の千島淳子園長が、ポニーの散歩を終えて帰ってきたところで苗をお渡しすることができた。


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2015年05月30日

府中市立本宿小学校で地元の歴史に残る「府中御用ウリ」の栽培が始まった。


昨年から府中市立本宿小学校では、府中の歴史に残る御用ウリの栽培を地元の農家石川孝治さんの指導のもとで行ってきた。

昨年は、園芸クラブのグループが栽培をしてきたが、同市の歴史に残る作物だけに、1部の生徒が取り組むのではなく、学年として対応をお願いしてきた。

今年から同校に着任した松下雄太校長のご理解もあり、4年生3クラス(118名)が、視聴覚室に集合した。




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4年の学年主任三田先生から、紹介を受けて授業を行った。

ウリ科の野菜について、生徒達に聞いてみる
何人もの手をあげる

江戸の頃の、甘いものが少なかった時代に、マクワウリは喜ばれ、
農家はマクワウリを籠に入れ背負って売りに来たことなどの情景を映像で説明。

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2015年05月28日

地元の新宿区立柏木区民センター壁面に可愛い「ウリの子供たち」の作品があった。


新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) では今年も地元の伝統野菜「鳴子ウリ」の栽培をすることを決定、年間計画の中に位置づけていただいた。

そんなことで連休明けの授業で、鳴子うりの定植に伴い、鳴子うりのお話を生徒たちに伝えたことは、当ブログで紹介している。

先日、同校からの要請で、栽培管理の指導のために伺った。




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いつも同校へは、東京メトロ大江戸線の中野坂上で下車して、神田川に沿った遊歩道を歩いて行くのだが、今回は時間的に余裕があったので西武新宿から歩いてきて、税務署通り方面から細い道に入った。

いつもは帰りにこの前を通るから気が付かなかったが新宿区立柏木区民センターの文字。
しかも竣工定礎の壁面に何やらある。

上の画像をクリックする
寄ってみると「ウリの子供たち」とあった。

区民センターの方に伺うと、多摩美術大学卒の川村易氏の作品で、
「このあたりの農産物であった成子のウリが、畑にころころと並んでいた姿をヒントにしました。可愛いウリの仲間がここに集う人々を温かく迎えてくれます。
不思議の国のアリス出てくるハンプティ・ダンプティのような物語が作れればと思います。」
と書かれた資料を見せてくれた。

このような形で「ウリ」がここにあったとは、同校の生徒たちは知っているのだろうか・・・。


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2015年05月11日

新宿に伝わる鳴子うりの定植が区立柏木小学校の4年生が行った。


新宿区の区境を流れる神田川の流域、柏木の地で栽培されていた「鳴子うり」の授業がこの程、新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) の4年生で行われた。

同校では2013年度から、鳴子ウリの栽培を授業に取り入れている。
昨年からは、梶谷正義先生に無理を言って栽培指導をお願いしているが、夏休みが終わった8月末の授業では、同校で実った鳴子ウリを収穫し、ほんの少しだが、全員が甘い香りや、味を確認している。



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今年は、4年1組21名(担任・井出紘貴先生)、4年2組20名(担任・國上遥子先生)の生徒が栽培する。

上の画像をクリックする
これまで同校では、各学年の菜園は決まっていたが、連作障害の危険を回避して今年は3年生と4年生の菜園を入れ替えていて、梶谷先生の指示通り苦土石灰を入れて耕してあった。



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2015年04月20日

中川流域、本田ウリ栽培復活の地を求めて、立石熊野神社と、葛飾区立本田中学校を訪ねる。


1997年(平成9年)に、JA東京グループ(旧葛飾農協) が、記念事業として農業にゆかりのある神社に「江戸・東京の農業屋外説明板」を建立したが、現役時代に、この企画を提案し実現した思い出のものだ。

提案は良いがどこに建てる、となった時に、神事は農業と深いかかわりを持っていると、東京都神社庁に依頼して、都内のゆかりの神社にお願いする機会を得て、建立させていただいた。

農業説明板の一覧表は、JA東京グループのホームページに掲載してある



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1830年(文政13年) の随筆「嬉遊笑覧」に「本所瓜美味ならず、本田瓜という形甚大なり」とある。

かつて、中川が、右に左にうねりながら悠々と流れていた時代、現在の葛飾区青砥の南部、立石、東立石、四ツ木、、東四ツ木、辺りを本田と呼んでいた。

本田で収穫された野菜などは、中川河畔から船で下り、中川口で小名木川に合流、そこから西に、本所を通って隅田川に出てから、上流の神田市場、下ると京橋大根河岸に荷を納めていた。

2009年8月に、探していた本田(ほんでん)ウリが足立区で見つかった。
そのことは当ブログで紹介している。
この事は、NHKニュース7でも紹介されたし、新聞にも大きく掲載されている。

上の画像をクリックする
立石熊野神社は、平安時代中期の長保年間(999〜1003)に、陰陽師阿部晴明により勧請されたと伝えられ、立石村の鎮守社だったと云う。

参道の突き当りが中川にそそり立つ護岸に突き当たる。
神社境内の脇には、熊野幼稚園遊楽園があり、園児たちがポニーや植物に触れるような施設になっていた。


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2014年10月07日

押上「よしかつ」で、「府中御用ウリ」と「鳴子ウリ」の栽培、指導に取り組んた方々と慰労会を開いた。


昨年から、復活に取り組んだ「真桑瓜」は、府中市では「府中御用ウリ」、新宿区柏木では「鳴子ウリ」として、試作をしていただいたが、

今年、当研究会として、府中市では市立小柳小学校と市立本宿小学校、新宿では区立柏木小学校で取り組んでいただき、地域の歴史を学び、栽培後には、果実を生徒達が食べる等、一応の成果を上げることができたと自負している。

上の写真をクリツクする
今年、「府中御用ウリ」の苗づくりと、栽培し果実を提供していただいたのが、府中市西府の石川孝治さん。

また、「鳴子ウリ」の苗づくりと栽培に取り組んでくれたのが、西東京市の矢ヶ崎宏行さんで、果実は成子天神社に奉納し、学校にも提供してくれた。

また、柏木小学校の栽培指導をしていただいたのが梶谷正義先生て、学校で栽培したものを生徒達が食べることが出来た。




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そんなことで、先日、「ご苦労さん会」をしたいと、押上「よしかつ」に集まってもらった。

上の写真をクリックする
梶谷先生には、「よしかつ」のことを、東京の食材にこだわった店があると話していたので、お誘いしたわけだが、
石川さんは、同店の主人佐藤勝彦さん(江戸東京野菜コンシェルジュ育成講座講師)に府中御用ウリを販売していたから、一度行ってみたいと云っていた。

それでは来年度に向けて、マクワウリ栽培の「慰労会」として、矢ヶ崎さんも誘って開催したもの。


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2014年09月30日

府中御用ウリの栽培が、地元小学校ばかりか、体験農園の市民レベルへの広がりが期待される。


府中市西府の石川孝治さんが府中御用うりの栽培に取り組んでいただいたのは昨年で、初めてだったので、うどんこ病に悩まされたが、無農薬栽培をつらぬいた。

今年は、その経験を生かして、地元府中市立本宿小学校園芸クラブの栽培指導と、市立小柳小学校への苗の提供、先日は府中御用うりの果実も提供していただいた。

今年は、降雹の被害にあい、タネのまき直し、さらに、夏休みに収穫されるのではと、2学期になってから、生徒たちに食べてもらおうとの、7月末になってから再び種をまいてくれた。

石川さんは先日、読売新聞多摩版に掲載されていたので知ることができたが、昔、石川家のご本家で栽培していたことから、
難しいとされる府中市伝統のマクワウリを栽培しようとトライしてくれたのだと云う。

石川さんの思いを知って嬉しくなった。

来年度も「府中御用ウリ」の栽培や小学校への指導を続けていただけるということなので、来年度は更に希望校や農家、栽培したいとする市民を増やし、名実ともに府中市の歴史を伝える江戸東京野菜に育てて行こうと決心をしたところだった。



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ひょんなことから話は展開した。
かつて、JAマインズの職員だった小牧利夫さんを知っているかと、石川さんに聞かれた。

小牧さんは、20年も前に府中市内で、「御前栽瓜」として真桑ウリを栽培、味噌漬けにして販売した実績があり、現役時代に世話になった方だ。

その小牧さんが、現在、本宿小学校の南側で全国農業体験農園を開いて、園主として利用者に栽培指導をしているというので、畑に案内してもらった。
70アールの農地は、小牧さんの耕作地と体験農園に分けてあった。

上の写真をクリックする
20年ぶりの再会だった。

小牧さんは、良く管理された畑を案内してくれた。
先日、立川駅前のビルで、全国農業体験農園の園主さんたちに、江戸東京野菜の話をしてきたが、小牧さんは来ていなかった。

そのことを聞いてみると、当日は用事があったようで、江戸東京野菜の最近の様子は、良く知っていて、石川さんが読売新聞多摩版に掲載されたことも知っていた。

農機具置き場や、収穫篭などが利用しやすいように並んでいた。
利用者の方々何人か、夕食のおかずにするのか収穫に来ていた。


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2014年09月24日

「府中御用ウリ」地元小柳小学校に只今参上!!!


府中御用ウリの栽培を、地元府中市で復活させたいと、昨年から試作をしていただいた西府の石川孝治さん。
今年、府中市立小柳小学校(関修一校長) から栽培希望があったので、府中御用ウリの苗を提供していただいた。

府中御用ウリは、5月の連休明けに定植して、8月上旬に完熟するという代物。
したがって、夏休み中に収穫期を迎えてしまう。
そこで、石川さんは7月末に再度苗づくりにトライして栽培を続けてきた。

そのことは、讀賣新聞都民版と、読売新聞多摩版で報道されたことは、当ブログで紹介した。




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例年だと、9月に入っての残暑によって、夏休み明けには完熟する予定だったが、9月に入ると急に残暑が消えて、雨が降るなど朝晩肌寒い日々が続いていたことから、成長がストップ、葉が枯れ始めてしまったが、ヘタ落ちして熟したようだった。

そこで、小柳小学校の4年生に食べてもらいたいという石川さんと一緒に、先日同校を訪れた。


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2014年08月30日

「鳴子ウリ」が、370数年の時空を超えて柏木の地で復活、生徒達が味わった。


地元の名前の付いた伝統野菜「鳴子ウリ」の栽培に取り組んできた、新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) では、夏休み明けの総合学習の時間で、生徒全員が収穫した鳴子ウリを食べ、感想を述べながら、再度、マクワウリの勉強を行った。

7月の中旬には、収穫が危ぶまれるような時期もあったが、その後、畑の栽培管理が改善されたことから、次々に果実が実ったことは、当ブログで紹介している。



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美濃の真桑ウリが、「鳴子ウリ」として370数年ぶりに柏木の地で復活したのだ。
マクワウリは通常8月の上旬が収穫期だから夏休み中で・・・、
この時期に収穫ができ生徒達に食べさせることが出来たのは、この取り組みとして大成功だった。

今回の授業では、1人2切れと、僅かだったが、自分たちが水やり、虫をとり、うどん粉病対策など、係わっただけに生徒達の、鳴子ウリへの思いは強い。

上の写真をクリツクする
まず、生徒達は鳴子ウリの香りを嗅いで、「メロンの匂いだ!」みんなが、その匂いを認知した。
ひと口食べての生徒達の感想は「甘くて、美味しい!」だった。

ふた口目には、更に細かに、「メロンとキュウリに似た、微妙な味!」「メロンの味なんだけどちょっと薄い!」など、鳴子ウリに関わった者の、ポジテブな感想だ。

先日マクワウリを取材した新聞記者が食べた感想を「あんまり甘くない・・・」と、ネガティブな表現で書いていたが、子供たちの表現の方が正解だ。


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2014年08月14日

府中御用ウリの栽培農家石川さんが、新学期用の苗を育成していた。


先日、読売新聞都民版が「とれたて! 東京野菜」の連載をしたと、紹介したが、

「府中御用ウリ」「将軍が愛した味」の中で、石川孝治さんが紹介されていた。

石川さんの畑には、6月末に伺っただけで失礼していたし、是政の府中市立小柳小学校からも、実ったという連絡がなかったので心配していた。

読売新聞には、石川さんが収穫してる写真が掲載されていて、まだマクワウリがあることが確認できたので、小柳小学校の先生方に知ってもらうために少し分けてもらいたいとお願いしていた。



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石川さんは、快く分けていただいた。

府中御用ウリの収穫期は、夏休み中なので、生徒にウリの果実を見せることはできないが、とりあえず先生方には知っていただこうと、お願いしたものだが、

上の写真をクリックする
何と、石川さんは、2学期の初めに収穫できるように、苗を作ってくれていて定植していた。

石川さんは研究熱心で、府中御用ウリの栽培特性については、まだ十分わかっていないので、色々と試作をしてみたいと語っていて、

「9月に収穫出来ないかもしれないが・・・」と、取り組んでくれたもの。

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2014年08月06日

新宿区立柏木小学校、待望の「鳴子ウリ」が果実をつけていた。


新宿区立柏木小学校の「鳴子ウリ」の栽培は、梶谷正義先生に指導をお願いしているが、
7月中旬に、梶谷先生が久々に見に来ると、草が生い茂り、栽培放棄の状況で、どうなることかと心配されていた。

これでは、鳴子ウリの果実を見ないで終わってしまうのではとの思いから、梶谷先生の了解を取って、鳴子ウリを栽培している西東京の矢ヶ崎宏行さんから提供してもらった、「完熟の鳴子ウリ」を佐藤郁子校長にお渡し、先生方に「鳴子ウリ」と云うものを認識してもらったりした。




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その後、梶谷先生の指導があったようで、先日伺うと果実が、実っていた。

上の写真をクリックする
うらなりだが、膨らみ始めた果実も幾つも目に付いた。

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2014年07月31日

新宿の成子天神社に、鳴子ウリを奉納した。


昨年から新宿区立柏木小学校で「鳴子うり」の栽培が始まった。

このきっかけは、2012年10月に遡る。
江戸時代、鳴子ウリが栽培されていた、神田川流域の学校で「鳴子ウリ」の栽培を希望する学校を探してほしいと、同区教育委員会の小林明子さんにお願いして、柏木小学校で栽培できることになったが、このことは、当ブログで紹介している

「鳴子ウリ」が、この地の特産であったことは、平成9年にJA東京グループが、柏木の鎮守様「成子天神社」の境内に「江戸東京・農業説明板」を建立させていただいているから、地元の皆さんの知ることとなっている。

説明板には、「マクワウリは根が浅く、土の乾燥に弱いので、土に湿り気のある神田川流域の当地は適地でした。
 元禄11年(1698)新宿に宿場が開かれたため、栽培は次第に盛んとなり、当時、四谷ウリとか、この地域が鳴子坂と呼ばれていたので、鳴子ウリと呼ばれ、明治にいたるまで特産地として栄えました。 」

説明板を建てさせていただいたこともあり、鳴子ウリの良いものが出来たら、奉納しなければと考えていた。
ところが、2013年に小学校に伺った折、成子天神社に寄ってみると、同社の再整備プロジェクトが進行中で、説明板も片づけられていたが、
今年、御社殿をはじめ境内、参道が竣工された。


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鳴子ウリの苗づくりから栽培まで行っている、西東京市の矢ヶ崎宏行さんに、いい鳴子ウリが出来たら連絡してほしいとお願いしていたら、この程いただいた。

竣工なった御社殿は檜木の香りで包まれていた。
三方に鳴子ウリ5個と淀橋カボチャ3個を各々乗せて、初穂料を添え奉納した。

鎌田大宮司より賜った玉串を奉天し、鳴子ウリの栽培復活が実現したことへの感謝と、次代に引き継がれることを神前に祈念した。

大宮司と奥様が対応していただいたが、大宮司には柏木小学校での話や、鳴子うりの話をお伝えしたが、「この辺りは畑だった・・・・」と昔の話をしていただいた。

帰りに、御供物をいただいたが、長年の思いが実現してホッとした。
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2014年07月27日

「鳴子ウリ」の甘い香りが室に広がり、初めて手に取る佐藤校長に喜んで戴いた。


江戸東京野菜の「鳴子ウリ」の苗づくりから取り組んでくれた、西東京市の矢ヶ崎宏行さんから電話が入った。

梅雨明けと共に、暑い日が続く中で、鳴子ウリが完熟しヘタ落ちが続いているという。

話を聞いて「後で電話するから」と、電話を切った後、柏木小学校で栽培指導をしている梶谷正義先生に電話をし、「矢ケ崎さんの鳴子ウリを、柏木小学校の先生方に「鳴子ウリ」を知ってもらうことに使いたいが・・・」と、
梶谷先生は了解してくれた。

柏木小学校へは、25日の午前中に、お持ちするからと伝えた。



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矢ヶ崎さんが準備してくれた「鳴子ウリ」をクーラーボックスに入れて、柏木小学校に持っていった。
佐藤郁子校長が、待っていてくれた。

クーラーボックスを開けると、鳴子ウリの甘い香りが校長室に広がった。
佐藤校長は「メロンの匂い!」

矢ヶ崎さんが用意してくれた鳴子ウリをテーブルに広げたが、20個あった。
佐藤校長は喜んでくれて、「矢ヶ崎さんによろしくお伝えください」とのことだった。

同校では、昨年も完熟した鳴子ウリを手に取ることが出来なかったことから、先生方もまだ、完熟の鳴子ウリをご存じないので、まず先生方に知ってもらおうとお持ちしたもの。

上の写真をクリックする。
同校の鳴子ウリは、着果が遅れているが、雌花は幾つか咲いているので期待は持っている。

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2014年07月18日

鳴子ウリが実る畑が近くにあった柏木の鳴子坂。


大久保小学校で、江戸東京野菜の話をした帰り、同じ新宿区の柏木小学校に向かった。

大江戸線の中野坂上で下車して淀橋へ下って歩いてきたところで、上り坂の「鳴子坂」を写真に収めた。


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上の写真をクリックする。
神田川に架かる淀橋を渡ったところから新宿区で、
新宿大ガードに向かって(写真上左)、だらだらとした長い上り坂が、江戸期から昭和20年代まで、練馬大根を牛車に満載して京橋大根河岸に向かう農民を阻んでいた。

当時は、淀橋の辺りに小遣い稼ぎの「押し屋」が、何人もたむろしていたという。
帰りは、歌舞伎町あたりの便所掃除をして下肥を積んだ牛車が鳴子坂を下ってきて、淀橋を渡ったあたりから中野坂上に向かって登っていくが、ここでも押し屋に押してもらったと聞いている。

今日では、道路は舗装され、拡張されて、しかも超高層ビル群がそびえて当時の面影は何処にも探し出せない。


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2014年07月10日

江戸のマクワウリのひとつ、江戸東京野菜の「本田うり」が、今年も収穫期迎えた。


「これを食べないと我が家には夏が来ないの!」と云っていたのが、足立区興野の内田和子さん。

このうりが発見されたことで、農家には、その家だけで栽培されている農産物があることがわかり、
そこから、「早稲田ミョウガもまだ早稲田の地に生き残っているのではないか」と云う仮説を生んだウリだ。

またこのマクワウリ「本田(ほんでん)」と読む、「ほんだ」ではない。
地名変更で昔の名前はなくなり、現在の、立石地区を中心に旧中川北岸地帯が本田地区だった。



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その内田和子さんから、メールで写真をいただいた。

「御無沙汰しております、足立区の内田です。
先日のTBS「朝チャン」収録時は、残念ながら青切りのマクワウリでしたが、 昨日、完熟のマクワウリが初収穫できました。
 早速本日、「押上よしかつ」のご主人佐藤勝彦さんが見えたので納品しました。

上の写真をクリックする 
また、7月5日(土)に都立舎人公園で開催されましたJA東京スマイル主催の「足立区農産物共進会にマクワウリ」を出品しました。

青切りマクワウリでしたが3位をいただきました。

 足立区方面にいらっしゃる折には、完熟マクワウリが8月中旬くらいまで採れますので、今年のマクワウリの出来を確かめにお立ち寄りください。」とあった。

内田さんありがとうございました。


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2014年07月02日

府中市の伝統野菜「府中御用ウリ」の栽培状況視察、都立農業高校の場合




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都立農業高校での栽培は、大谷敦子教諭にお願いして昨年から栽培をお願いしていて、都市園芸科2年生で生産専攻をとっている16名の生徒さんがハウスと露地で栽培したが、そのことは当ブログで紹介した。



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府中市伝統の真桑ウリ「府中御用ウリ」の栽培状況を視察した。


先日、西府の石川孝治さんの畑に立ち寄った日、府中市立小柳小学校(関修一校長)にもお邪魔していた。

今年初めて栽培に取り組んだ小柳小学校は、5月15日に多磨地区の農家・河内雅幸さんにご指導をお願いして始まった。

植える圃場のスペースから、ネット栽培が良いだろうと河内さんが自宅から資材を運んでネットを張っていた。
この事は、当ブログで紹介している。



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宮内和夫副校長にお会いしたが、河内さんが時々来て見てくれていると云っていた。

上の写真をクリックする
マクワウリの前に大きな植木があるので、栽培上日当たりの点が心配されていたが、日が当たる苗と、木陰の苗との成長に大きな格差が出ている。


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2014年06月30日

新宿区立柏木小学校の鳴子ウリの栽培は、雌花に花粉付けが行われた。


新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長) の鳴子ウリ栽培は、次のステップに入った。
度々、情報をいただいている梶谷正義先生からメールが入った。

「高橋あゆ先生から『子ども達に摘芯を教えたいので、もう一度説明を受けたい』との連絡が有りましたので、明日15時30分から16時まで学校に行ってきます。」と云うもの。

13時から先約があったが、早く終われば伺うと梶谷先生にお伝えしたが、先生からは
「明日は子どもたちは居ないようですので、どうぞ無理をされませんように。」とお気遣いを戴いた。



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前回は、高橋あゆ先生が送ってくれた写真を紹介した。その後も順調に生育して、地這も、ネット栽培の方もしっかりしていた。

古い葉にうどん粉病が発生していたが、切り取って破棄した。
これ以上広がる場合は、農薬は使わず重曹を800倍に薄めて葉面、裏面散布をするようにと梶谷先生。

また、食品成分(ヤシ油とでんぷん) で出来ている「カダンセーフ」をスプレーすることも、良いとの指導。

上の写真をクリツクする
夏休み後の、2学期が始まる頃に収穫できるようにと、梶谷先生がタネから育てた苗も大きくなっていた。

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2014年06月28日

府中市の石川孝治さんが丹精込め「府中御用ウリ」の生育は順調。


徳川秀忠の時代、真桑村からマクワウリ名人を呼び寄せて、府中で栽培した歴史にならって、昨年から西府町の石川孝治さんにお願いしている。

今年は、府中御用ウリの苗は、石川さんにお願いして、栽培したいという小学校に提供していただいた。
ご無沙汰していたが、24日の降雹ニュースに、府中御用ウリが心配だったので、石川さんの畑にも回ったが、心配は杞憂に終わった。

あの降雹は、三鷹、調布の一部の局地的なものだった



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石川さんは、昨年の経験を踏まえて、今年は堆肥をたっぷりと入れて土づくりをして臨んだという。
順調な生育を見せていた。

上の写真をクリツクする
昨年の同時期と比べるとその違いが分かる。


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2014年06月17日

新宿区立柏木小学校の鳴子ウリの栽培は順調だ。


新宿区立柏木小学校(佐藤郁子校長)の鳴子ウリの栽培は、順調だと指導をしている梶谷正義先生からメールを戴いた。

梶谷先生のメールによると
「今日(6日)午後、柏木小学校の鳴子ウリの様子を見てきました。
順調に生育していました。
ただ、子づるの整枝ができていませんでしたので、高橋あゆ先生に整枝の仕方を説明しておきました。」とあった。



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梶谷先生は、狭い場所だから孫づるをどう伸ばすかまでイメージして、子づるの整枝を説明されていた。

上の写真をクリックする
高橋先生が送ってくれた写真を見ると梶谷先生の指導どおり、高橋先生が割箸で子ずるが安定するように差してあった。

コンパニオンプランツとして植えたネギも伸びています。

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