2021年09月14日

練馬区平和台の渡戸章さんが播種した練馬大根は、すでに本葉が数枚出ていた。


練馬大根の栽培では、第一人者の渡戸章さんに、
大根の芽が出てきたか、電話で聞いてみた。

練馬大根は、かつては、8月末には種を蒔いたものだが、
地球の温暖化で年々播種の時期が遅くなっている。

「大根の芽は出ているよ!」と云うので寄ってみた。

昔は、沢庵漬けにすることから、12月になると全部抜いて、
干し大根にするが、最近は1月になっても飲食店の
需要があることから播種の時期も、

数日おきの播種も見受けることがある。






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本葉が出ていたので、渡戸さんに伺うと、1週間前、
雨が上がったところで蒔いたという。

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ここ数日、暑い日が続いたことから、本葉も出てきたが、
風は秋風で、また涼しくなるようだ。
台風も心配だ。



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2021年09月12日

練馬大根が発芽して、思い出した第1回 練馬大根引っこ抜き競技大会。


肌寒い日が続いたが、日照時間が5時間以上は11日ぶりだという。
日照不足と長雨によって、農産物への影響が出ている。

江戸東京・伝統野菜研究会の渡邉和嘉副代表に電話をすると、
今日は、大泉の村田農園にいると云うので、寄ってみた。

トラクターで耕運作業をしているところだったが、
エンジンを止めて降りてくれた。





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練馬大根が発芽したという。
蒔いて数日で発芽したようだが、長雨の中で芽を出してくれた。

練馬大根と云えば、思い出すのが「練馬大根引っこ抜き競技大会」で、
2007年、練馬区独立60周年記念として開催したもので、
この畑の園主、亡くなられた村田仙太郎さんに、
渡邉さんがお願いして練馬大根を蒔いてもらった。

大会前日からNHKが放送してくれて、翌日の大会は盛り上がった。



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2021年08月10日

「練馬区立石神井公園ふるさと文化館」に立ち寄った。


昔は8月の末に練馬大根の播種を行っているが、地球の温暖化によって、8月末は、畑の土が焼けるように熱いことから、最近は9月はじめに播種を行っている。

今年は、東京女子学院高等学校で行っている江戸東京野菜の栽培授業で練馬大根の播種を行うが、練馬大根について、興味を持ってくれるような、話題でもあればと、「練馬区立石神井公園ふるさと文化館」に立ち寄った。





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練馬大根も練馬の歴史には欠かせないが諸説がある。

五代将軍綱吉が、まだ右馬頭(うまのかみ)だった時代に尾張から大根の種を取り寄せたのはその一つで、ふるさと文化館では館林藩主時代に練馬で鷹狩を行ったことが「徳川実記」に掲載してあることから、こちらを紹介している。

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2021年03月03日

練馬の渡戸章さんの沢庵漬けを買いに、行ってきた。


練馬の渡戸章さんの沢庵漬けを昨年暮れに買ったことは紹介したが、
一枚食べると、もう一枚と後を引く沢庵だったので、

章さんにまだあるかを電話で聞いてから、沢庵を買いに出かけた。





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昼頃になってしまったが、章さんがいて「来るというから、
ここに置いていたら、全部売れちゃって・・・」
と言って、また4本出してきてくれた。


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2021年02月24日

大城大先輩からいただいた資料で、亀戸大根の物語に、追加された。


今年も、3月の亀戸大根「福分けまつり」が中止になった。

福分けまつりは、2000年3月20日の第1回から長い歴史の中で、
2011年3月は開催を間近にして東日本大地震が発生して中止、
2020年と今年は、新型コロナの感染拡大を防ぐために
中止となってしまった。

亀戸大根でのまち興しが「かめの会」によって始まったのは、
説明板が1997年(平成9年)に、
香取神社の境内に建立されたのがきっかけだった。

江戸川にあった農業改良普及所にいて、江東地区の農業に詳しく
「江戸東京ゆかりの野菜と花」執筆メンバーだった、
足立区にお住いの大城芳彦さんに電話をして昔のことをお聞きした。

92歳とおっしゃっていたが、身の回りの物を整理していて、
亀戸大根の資料や「南葛飾郡農会史」の資料を使うならと
送って頂いた。





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JA東京Times 2000.5 No38:掲載された大城さんの原稿。

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1997年、深刻な不況を乗り越えて亀戸に活況を取り戻そうとしていた
商店街の若手経営者の有志が、香取神社境内の農業説明板を読んで、

亀戸大根でまち興しをしようと1999年4月に
田中繁雄さんを代表とする「かめの会」が結成されまた。

一方、亀戸の割烹「升本」では12月には亀戸大根の石碑を、
説明板の隣に建立している。



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2020年12月25日

章さんが漬けた「練馬大根の沢庵」は旨い、干し大根はそば汁に漬けたがこれも旨い。


練馬大根の第一人者として、
渡戸章さんが練馬大根を干しているところを紹介した。

干した大根は地元の漬物屋さんに納品するそうだが、章さんの
お宅でも漬けるようで、クリスマスの頃には漬かると云っていた。

章さんの沢庵は、毎年漬かるのを待っている消費者が多いと
聞いていたので、クリスマス前に近くまで行ったので寄ってみた。

テレビのADらしき若い人と、話し込んでいるところだったが、
私の顔を見ると話をやめて、「今日、沢庵が漬かったから・・」
と云って切ってくれた。

ADには、漬かった沢庵を切って食べさせて、
その感想を聞いている所だった。





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一本、分けてくださいと云うと、樽からとってきてくれた。

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干してある練馬大根も一本欲しいと云うと、
「どれでも好きな大根を抜いて良いから」と云うので
細くて良く干されているの抜き取った。



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2020年12月21日

2020年12月13日

練馬区平和台の渡戸章さんの屋敷は練馬大根の干し場になり、白い練馬大根が蔓下げられた光景は壮観だ。


練馬大根の事となると、練馬区平和台の渡戸章(87歳)さんで、
今年も連日のようにメディアの取材を受けている。

先日、東光寺大根の奥住善則さんを紹介したが、
練馬大根の干し大根の事が気になって、渡戸さんに電話をすると、
今が最盛期だと云うので、練馬の光が丘まで行ったついでに
足を延ばして伺った。





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練馬ダイコンの干し場は、壮観な眺めだ、
渡戸さんは、3000本の練馬大根を栽培していて、
すでに出荷したものがあるが、

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現在、干してあるのが2300本ほど、
畑には500本ほどが残っているという。

かつて、練馬では12月になると練馬大根は全て引抜かれ、
農地は乾燥場となり丸太で作られた矢来に、
大根はつるされ干し場となる。

練馬から板橋、北区の滝野川あたりまで練馬大根が栽培され
この季節の城北の風物となっていた。


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2020年12月10日

練馬大根ひっこ抜き競技大会のバックヤードでは練馬区とJA東京あおばの担当者が大活躍だった。


練馬大根引っこ抜き競技大会で抜かれた大根は、トラックがピストン輸送で、バックヤードとなってる、JA東京あおば石神井支店駐車場の洗い場に次々と運ばれた。

バックヤードには、練馬区とJA東京あおばの職員が配置されていて、持ち場も持ち場で忙しく作業をしていた。





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大根は下ろした段階で半分は葉を切り落として、洗い場へと運ばれる。



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2020年12月09日

東光寺大根の奥住さんが、たくあん用の干し大根の様子を見せてくれた。


日野市の伝統野菜「東光寺大根」の栽培をしている奥住善則さん(59歳)から、電話をいただいた。

奥住さんがこれまでコツコツと播種をしてきたが、ブログ上で紹介していなかったので、8月に紹介している。

奥住さんが栽培している東光寺大根の生育を見てきたが、収穫する頃に連絡を貰うように依頼していたものだ。




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奥住さんは収穫する都度ハウス内で干しているが、夜間はボイラーを使っているから4〜5日で干しあげる。

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生の大根を干すのは重労働で、昔は露天で陽が出てから大根を干し、夕方には下ろして霜が当たらないように筵を掛ける。
こんな作業が1週間から、10日程かかるが、奥住さんはハウス内で干すから、干しっぱなしにしているという。


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2020年12月08日

「第14回 練馬大根引っこ抜き競技大会」が、6日(日)、練馬区大泉学園町の畑で開催された。


練馬区並びにJA東京あおばの共催による「第14回練馬大根引っこ抜き競技大会」が、6日(日)、9時30分から、練馬区大泉学園町の畑で開催された。

この大会、練馬区独立60周年の企画として13年前に生まれたもので、練馬区内を、大泉、石神井、練馬の三地区を回って開催していて、今年は大泉の小美濃昌一さんの圃場となった。





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練馬区の人口は72万人、しかし栽培している練馬ダイコンは、1万4千本足らず。
昔は有名だった練馬大根を、食べたことのある区民は、激減していました。

農家は、高齢化して、練馬大根を抜くのが大変で、抜いてくれるのなら作るよ! と云ってくれます。
そこで、多くの区民に抜いてもらって、月曜日の給食で食べてもらうことにしました。

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開会に当たり、大会会長の前田燿男練馬区長、大会副会長の洒井利博JA東京あおば代表理事組合長、農園主の小美濃昌一さん等が、挨拶をした。


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2020年11月07日

地域力創発の森本さんを介して知り合ったシェフードの辻本さんを江戸川の亀戸大根のハウスに案内した。


合同会社地域力創発の代表社員森本言也さんには8月にお会いしていて、江戸東京野菜の授業を小学校で行うという企画をお聞きした。

江戸東京野菜については、江戸東京野菜の本は持っておられたから、読んでくれているようだが、江戸東京野菜には一つひとつに物語がある事から、新宿区立鶴巻図書館で実施した早稲田ミョウガの講演を聞きに来てもらっている。

10月の中旬には、森本さんの企画を受け入れて江戸東京野菜の授業を実施するシェフードの地域コンテンツ統括マネージャーをされている辻本和男さんと、運営サポートの矢島舞さんが昭島まで来てくれた。

江戸東京野菜を栽培する農家を紹介してほしいと云うことになった。




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江戸東京野菜を江戸川方面で栽培している農家を紹介しようと、亀戸の割烹「升本」に出荷している、木村重佳さんを訪ねた。

森本さん、辻本さん、そして今回はシェフードの事業統括マネージャー・黒沢法導さんが加わった。
辻本さんは新潟にお住いと云うことで、黒沢さんが動いてくれるようだ。

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木村さんに、一行を紹介したが、辻本さんから本題に入った。
江戸川区の小学生に江戸東京野菜の亀戸大根を栽培させたり、木村さんの畑を見せたり、協力いただけないか、話し合っていた。

木村さんを紹介した理由の一つが、2012年に小学校で栽培指導をした経験があるからで、台東区の金竜小学校の指導をお願いしたことがある。

木村さんが、露地で亀戸大根を栽培していたハウス前の畑は、良く耕されていた。

ここで千住ネギの江戸千住を栽培したらいいのにと、木村さんと立ち話。


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2020年10月08日

練馬系大根のひとつ、日野市の東光寺大根の様子を確認して来た。


先月、練馬大根の播種について、何軒かの栽培状況を紹介してきた。

練馬系の大根の一つ、奥住善則さんが栽培する東光寺大根の様子がどうなのが、畑に寄ってみた。

奥住さんの畑は、自宅周りと、東光寺上公園の近くの畑、そして2017年、多摩・八王子江戸東京野菜研究会が主催した「東光寺ダイコン」を学ぼう! 〜圃場見学&収穫体験と座学〜が行われた畑がある。





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奥住さんにお聞きすると、8月末の週に播種したという。

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2020年09月22日

練馬大根の第一人者・渡戸章さんの圃場では、小学生が蒔いた大根が順調な生育を見せていた。


練馬大根の第一人者・渡戸章さんが、地元の北町小学校の種まき
指導していたことを紹介した。

あれから2週間、渡戸秀行さんの畑を見に行く途中で、
章さんの畑に寄ると、章さんが圃場に居た。
北町西小学校の4年生が蒔いた練馬大根を、
愛おしむように見回っていた。




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間引き菜として播種した練馬大根は生育が良いので、

20日から、JA東京あおばの直売所「ふれあいの里」や「にりん草」
で販売しているという。

「評判がいいよ!」と話されていた。
あと4〜-5日で、売り切るという。



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2020年09月12日

渡邉和嘉さんが、村田農園で練馬大根の播種をすると云うので、行ってみた。


練馬大根の採種は、練馬区から依頼されて、平和台の渡戸章さん、大泉の白石好孝さん、土支田の五十嵐透さんが、練馬大根伝来種保存委託事業に協力しているが、このことは、当ブログで紹介している。

渡邉さんは、三人の種の採種の時に、白石農園に行っていたことから、分けてもらった種。

練馬大根の播種は、8月末に蒔くものだった。一名100日大根と云われた。
これは、沢庵漬けにするために、11月には抜いて、12月の上旬には干しあげて、漬物屋さんに納める必要があるためで。




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しかし、地球の温暖化で、播種日が8月では暑すぎることから、9月になってからに代わってきていて、遅くても暖かいことから生育が早く、収穫日は変わらない。

渡邉さんがこの時期に蒔くのは、畑のローテーションで、この時期になった模様。
村田農園では、干しあげてから漬物にして、JAなどで販売するため、遅れても問題はない。

上の画像をタツプする

飲食店の皆さんから、1月、2月になって欲しいと云われることがあるので、11月に抜かないで残してもらう場合もある。

この場合、気がかりなのは、抽苔で、花が咲いてしまうと食味は格段に落ちることから生産者に対して無理も言えない。


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2020年09月06日

江戸東京野菜と云うと、練馬大根は全国的に有名だが、種まきが始まったと云うので渡戸章さんを訪ねた。


江戸東京野菜の練馬大根は、江戸時代から続く命を継承していて、
渡戸章さんが採種をしているところを、先月、当ブログで紹介した。

練馬大根が収穫の時期を迎えると、
必ず渡戸さんがテレビで紹介されるほど有名人で、
練馬大根ばかりか江戸東京野菜の事は、お元気な長老(86歳)に、
色々とお話を伺っている。

練馬大根の播種は、8月の末から始まるが、近年の夏場の猛暑から、
9月に入ってからでなと発芽しないケースもある事から、
渡戸さんに電話で、聞いてみた。

8月末に一部蒔いて、時期をづらして蒔いていくそうで
8日1日からは地元の小学校3校が種まきに来ているという。

4日の9時半頃に伺うと、表で電話をしている所だった。
今日は、北町小学校で、歩いてくるから、もうすぐ来るよ!
とのことだった。





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上の画像をタツプする
通りの向こうのハウスを覗いたら、キュウリが整然と植わっていた。

キュウリは、6月から7月に出荷していたが、
この時期に定植したのは、昔の余蒔きみたいなものだという。

交配種の「ゆうみ(結実)」は、
この季節に植えるのに向いているという。

江戸からの農業では、新宿区の落合、豊島区の長崎辺りは、
キュウリ栽培では先進地だったという。

落合節成、豊島節成は、半白キュウリとば違って、
濃い緑のキュウリで、この辺りでも栽培し渡戸さんも若い頃、
昭和30年代初めの頃までは神田市場にもっていっていたという。

葛飾の高砂や金町辺りは、”よしず栽培”をやっていたが、
練馬では、”よしず” ではなく、笹の葉を霜よけに使っていた。

農業資材の点でも、大きな差があって、
神田市場に金町の荷があると、持って行ったものは半値ぐらいで、
金町の荷のないところに持って行ったりもしたと云う。




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2020年08月24日

東光寺大根の播種を間近に控えで奥住さんが乾燥した莢から種を取り出した。


練馬大根の採種が行われたことは、先に報告したが

練馬大根を始めとする練馬系大根の播種は、8月下旬から9月上旬に
行われることから、東光寺大根を守っている奥住喜則さんに、
そろそろ莢を割る頃だろうと思って、電話をしてみた。

この先、天候が悪くなりそうなので、
乾燥させている莢を割る作業を21日に終えたということだった。





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奥住さんは、残すタイプの東光寺大根を埋め戻し、花を咲かせる。

上の画像をタップする。
乾燥させた莢付きの枝は、軽自動車で踏んで莢を割ったと、
その様子を教えてくれた。

ブルーシートの上にむしろを敷いて、そこに乾燥した莢付きの枝、
軽トラで前後に何度も踏むと、莢が割れてタネはむしろの隙間に、

昔は、踏んだりしていたようだが、
一人でやるには、この方法が一番の方法だという。


奥住さんに電話をしたのは、採種の様子を見たかっただけでなく、
種を分けていただこうと云うもので、

都立農業高校定時制の教諭からメールで、
当ブログを見てから江戸東京野菜に興味を持ったという。

そこで、授業で地元の東光寺大根を栽培したいと考えているという、

種子はどこで販売しているのかという質問がだった。

東光寺大根は、現在奥住さんを含め三人の方が栽培していて、
日野市の学校給食でも使われている。




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2020年08月08日

練馬区が取り組む練馬大根伝来種保存委託事業の採種が、大泉の白石農園で行われた。


五代将軍の徳川綱吉が、将軍になる以前に右馬頭(うまのかみ)
の地位だった時に、尾張から大根の種を取り寄せて、
桜台の名主・大木金兵衛に命じて作らせたと伝わっているが、

江戸城の北に当たる城北の地(練馬、板橋、北)は火山灰土が深く、
柔らかいことから、長い物がよく収穫され、
練馬大根をはじめ、滝野川牛蒡、瀧野川人参は、
当時はどれもが1b級の長さだった。

練馬大根は、綱吉の時代から320年の年月を超えて、
今日に伝わっている。

産地の練馬区では、練馬大根伝来種保存委託事業として、
練馬大根を栽培する渡戸章さん、白石好孝さん、五十嵐透さんの
三人の代表的な生産者に種の保存を委託している。






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7月中旬に、練馬大根の莢割りが行われたとの話を聞いたが、
生憎、先約があったので行けなかったので、
話を聞きに白石さんを訪ねた。

近所の奥さん方が野菜を買いに来ているところだったが、
目ざとく私を見つけて、声をかけてきてくれた。

良いところにきた、今収穫したところだからと、
この時期の白石農園一押しの ”茶豆” をいただいた。
白石さんありがとうございました。

白石さんの圃場で栽培した大根の中から、どれを残すか
選ぶのは何年か前に取材している。

昨年12月に、選び抜いた練馬大根を、3人が分けて持ち帰り、
自分の圃場で埋め戻し、花を咲かせて各々が莢を乾燥させていた。

上の画像をタップする
白石農園は、
渡邉和嘉さんが江戸東京野菜の採種をしている村田農園の隣なので、
練馬大根の花が咲いているところを5月中旬に撮っていた。



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2020年05月03日

千代田区外神田の新村さんの屋上菜園に、季節外れの亀戸大根に本葉が生えた。


先日、千代田区外神田の屋上菜園で、
江戸東京野菜などの栽培をしている新村ルリ子さんが、
寺島ナスを購入したことは紹介したが、
畑の様子を撮った(4月8日)写真を送っていただいていた。

昨年の1月には、立派な亀戸大根を収穫していたが、
昨年の晩秋には種を蒔かなかったのだろうか






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この畑のルールは、借りられるのが4月から1月で、
1月中に、畑の作物はすべて収穫して、畑を返し、
3月に申し込み受付がある。

継続して借りたい方は、同じ畑を優先的に借りられるようだ。

上の画像をタップする
今年も、4月には昨年と同じ畑を借りることができたようだ。
水道のある流しに近い場所だ。

蒔いた種は、サラダにすると美味しい、ヒユナ、グリーンロメイン、
レッドロメイン、グリーンオーク、レッドオーク等の
葉物を植えているが

一方の畦には季節外れの江戸東京野菜「亀戸大根」のラベルがあった。



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2019年12月07日

第13回 練馬大根ひっこ抜き競技大会が、「世界都市農業サミットin練馬」のイベントとして開催された。


練馬大根ひっこ抜き競技大会は13回を迎え、練馬区内を大泉地区、石神井地区、練馬地区の順で会場が決定されるが、今年は練馬地区で、地域のリーダーでもある、吉田茂雄さんの圃場で開催された。

今年は、天候異変や、台風の被害など、厳しい自然環境で、大根の生育を心配してきたが、1か月前に当ブログで畑の様子はお伝えしている。

特に今年は、練馬区が世界農業サミットを計画されていて、その企画にも加えられて、各国の代表も練馬大根の収穫体験をした。

世界農業サミットについては、中瀬勝義先生が「お江戸舟遊び瓦版712号」で紹介している。




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大会には、江戸東京野菜コンシェルジュの、右から、齊藤朝子さん、福島珠美さん、左端が渡邉和嘉さんで撮影は、佐々木昭理事。

吉田さんは、2016年には東京都を代表して宮中に精粟を献穀している。

2017年には練馬大根の播種に伺ったこともある。
今回も、主催者の練馬区とJA東京あおばの要請に快く引き受けている。

上の画像をタップする

大会会長の前田燿男練馬区長、JA東京あおばの洒井利博代表理事組合長などのあいさつの後、吉田さんが生産者として、練馬大根の抜き方などについて説明をした。



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