2016年02月06日

加賀野菜に、海鮮料理で冬の金沢を堪能した。



北陸新幹線「かがやき523号」で、12時すこし前に金沢に着いた。

金沢駅には、
「金沢に来るなら、
春か、夏か、秋か、
冬が良いと思います。」
の垂れ幕。


30日に、金沢大学の「在来種と食を考える会」から招かれて来たが、そのことは、当ブログで紹介した。





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勉強会の会場「しいのき緑地迎賓館」に近いホテル「金沢ニューグランドホテル」で、31日、誕生日を迎えた。
Facebookは殆んどやっていないが、登録してあるから、多くの方からお祝いのメールが届いた。

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朝食は最上階の11階で、金沢市内が一望できた。
朝食のおかず、加賀野菜と能登野菜のコーナーには、料理には、分かるようにポップが付いていた。

五郎島金時(さつまいも)、加賀れんこん、一番生産量の多いものだ。
金時草は亜熱帯のものだから、温室栽培だろう。
能登野菜の中島菜は切漬けで。

「小松菜の胡麻和え」をみて、先に料理をとっていた関西弁の奥さんが「小松の野菜や!」と・・・。
何のことかわからなかった。

江戸川を中心に栽培されてきた小松菜が、チンゲン菜と掛け合わされてF1化したことで、北海道から沖縄まで全国で周年栽培されるようになったが、全国にはルーツまで知る人は少ない。

小松市で栽培しているかどうかは知らないが、関西弁の奥さんと同じように石川県小松市原産と思う人がいてもおかしくない。


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2016年02月04日

「江戸東京野菜と加賀野菜」〜消費者を育て、生産者を支える仕組みを考える〜が金沢で開催される。



先日、金沢大学の皆さんの勉強会に招かれて、金沢に伺った。

東京では前日の晩から雪が積もるという予報だったので、雪に弱い都心の鉄道が止まらなければいいがと心配していて、5時に目が覚めたが、小雨だったのでほっとした。

途中新幹線は、雪の中を走っていたが、雪深いと思っていた金沢は、何日か前に降った雪が日陰に僅か残る程度で驚いた。





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今回お招きいただいた「在来種と食を考える会」事務局の冨吉満之先生(写真左)と、初めてお会いしたのは、先生がまだ金沢大学にいた2014年に遡る。

4月だったか、江戸東京野菜の話を聞きたいと云うので、青山の喫茶店でお会いした。

江戸東京野菜の取り組みと、各品目の種苗管理の方法について、栽培された野菜の販売先とPRなどの状況について、また、様々な野菜の「ブランド化」についてなどをお話した。

その後、2015年3月に予定された金沢での勉強会に伺うつもりでいたが、冨吉先生が熊本大学に転勤されたので、延期となった。

そのころ、香坂玲准教授が江戸東京野菜の栽培現場を見たいと来られたので、井之口喜實夫さんのお宅と、白石好孝さんのお宅に案内したことは、当ブログで紹介している。

その後、7月には、冨吉先生と香坂先生が、「伝統野菜の今 〜地域の取り組み、地理的表示の保護と遺伝資源〜」を発刊していて、当ブログでも紹介している。

そんな経過があって、昨年暮れに勉強会の日程が一年越で決定した。

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2016年01月28日

食の理想郷 ユネスコ食文化創造都市 鶴岡で、季節のお料理を頂いた。


先週は、17日から19日まで大分にいたが、日本列島には強い寒気が入りこんだことから、湯布院のホテルでは、テレビが立川駅前から積雪の映像映し出して伝えていた、

いったん東京に戻って20日には、鶴岡に向かったが、当初、新潟からの急行いなほは、吹雪くと運休になることが多いから、飛行にするかという判断もあったが、着陸できないこともあるというので、結局特急「いなほ」になった。

上越新幹線も、途中から雪で、いなほが運休にならないか心配したが、お陰様で15分遅れぐらいで、鶴岡に着いた。
雪国に暮らす人々のご苦労の一端を感じた。





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庄内農業高校地域連絡協議会から招かれて、地域活性化講演会でお話させていただいた事は、先日ブログで紹介した。

同協議会の田中壽一会長、県立庄内農業高校の御舩明彦校長、鶴岡市藤島庁舎の佐藤正規支所長を初め関係者の皆さんにはお世話になった。


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2016年01月26日

庄内農業高校地域連絡協議会主催の地域活性化講演会で、東京の事例を紹介した。


平成27年度 庄内農業高校地域連絡協議会(田中壽一会長) 主催の地域活性化講演会から招かれたことは、当ブログでも紹介した。

同協議会は、庄内地方の農業後継者の育成に貢献している山形県立庄内農業高等学校の発展を支援する組織として設立されたもので、
今回の講演会には同校の生徒を初め、支援する地域住民が、農業振興や地域づくりなど、地域と農業を新しい視点からみつめ、学ぶ機会として、地元藤島活動センターで地域公開講演会として開催された。

講演会は鶴岡市藤島庁舎が事務局を担っていて、総務企画課の叶野進専門員には伺うに当たって何かとお世話になった。




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同校は、明治34年に山形県荘内農学校として開校以降、今年度で114周年を迎えた県内でも屈指の歴史を誇る庄内唯−の農業高校で、

先輩諸氏には、地域農業の担い手や関連する地元産業を担う方はもちろんのこと、支える様々な分野で幅広く活躍する優れた人材を輩出している。

現在、生物生産科、園芸科学科、生物環境科からなり、学科の特性を生かした教育実践をとおして、生徒一人ひとりの個性や資質・能力を最大限に高めるていて、いのちや環境の大切さを学ぶことで心豊かな人間を育てるとともに、地域とともに歩み続ける中で社会に貢献できる人材の育成を目標とした、学校づくりを行っていると云う。

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開会に当たって、地域連絡協議会の田中壽一会長から、主催者挨拶があったが、田中会長は同校のOBで、JA庄内たがわの代表理事専務をされている。

続いて、同校の御舩明彦校長が、講師紹介として過分なる紹介を頂いた。

司会進行をされた、同校の笹原俊明農場長に後で伺った話だか、笹原先生の机の上に日生のおばちゃんが置いて行った、フリーペーパー「なる!イン」のインタビー号「食べる文化”江戸東京野菜”を守る」を読んで話が聞きたいと講師に選んだと云う。
あれは一昨年、取材を受けたものだが、受けておいてよかった。


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2016年01月23日

山合のインターを下りた、大分農業文化公園で伝統野菜を守る人と出会う。


急に、大分に行くことになった。
大分は現役の時に行ったきりだから、14年振りになる。

大分で思い出す伝統野菜は「カボチャ」だ。
日本のカボチャは、もともとは渡来したもので「日本の野菜 青葉高著作選T」には、

「天文10年ポルトガル船が豊後(大分県)に漂着し、同17年(1548)藩主大友宗麟の許可を得て貿易を始めたが、この際カボチャを献じたのがわが国のカボチャの最初としている。そしてこれはシャム (タイ)の東のカンボチャ国で産したものであったのでカボチャと呼んだ。」とある。

調べてみると、JR大分駅駅前にあった大友宗麟の像は、駅前の整備工事で一時撤去されていたが、昨年2月に北口駅前の歩道に設置されていると聞いたので寄ってみた。





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上の画像をクリックする。
宗麟の像は、キリシタン大名として威風堂々としたもので、歩道に描かれた世界地図を眺めている。

そこから海に近い、神宮寺浦公園にもあるというので探したが、時間が無くて探しきれなかった。

宗麟が南蛮貿易を行っていたことから「南蛮貿易場跡」の碑もあるようだ。

2013年8月だったか、新宿の伝統野菜を普及している成田重行先生が企画してJR東中野駅の、ホームからみえる「ポレポレ坐」で大道芸のイベントがあった時、大分県のお隣、豊前市の後藤元秀 市長が、ポルトガル船が宗麟に献上したカボチャが伝わっているという特産の「三毛門カボチャ」を持参され見せて頂いたことがあった。

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2016年01月10日

山本ファームに、今年も「桜菜」と「桜わさび菜」を送って戴いた。


山梨県塩山の農業生産法人・山本ファーム有限会社から、同社のブランド野菜「桜菜」と「桜わさび菜」を送って戴いた。

同社は山梨県で認可第一号の農業生産法人で、塩山を中心に無農薬で安全な食を考える栽培により、野菜や果物を生産している。





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「桜菜」と「桜わさび菜」、桜を冠した野菜だが、桜菜と云う品種があるわけではなく、同社のブランド野菜として、同社の農産物を販売する売店も「桜屋」で、「桜」は同社のブランドイメージだ。。

ブランド野菜と云っても交配種ではなく、同社が10年かけて品種を安定させた固定種で、4月初めには、菜花としても頂けるようだ。

桜菜をネツトで引いたら、若いお嬢さんの写真がたくさん出てきて、その写真の中に、同社の「桜菜」も紹介されていた。


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2015年11月24日

昭和17年、駒場農場試験圃から高知に伝わった「かさい菜」が届いた。


独立行政法人 農畜産業振興機構が発行する、月刊「野菜情報」10月号の「調査・報告」のページに「江戸東京野菜の掘り起しと復活にかける取り組み」を書いたが、終りの方に「6高知県での新たな出会い」を紹介している。

ご紹介した竹田順一先生には、東京に出てきたときにもお会いしていて、採種地の東京大学の農場に戻したいという意向に添って、西東京市にある東京大学大学院附属生態調和農学機構(旧東大農場) 職員の手島英敏さんと連絡を取って受け取っていただけるようにお願いしているところだ。

実際の採種地は、駒場の農場だったようだが、現在東大では農場を西東京市に統合していて、種を受け入れる窓口があるわけではないが、機構長あての文書で寄贈させていただくことになる。




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竹田先生から「葛西菜」として土曜日に「菜」が届いたが、一つひとつていねいに濡れ新聞で巻いて送って戴いたので、とりあえず写真を撮ったが、連休明けに専門家にみて戴こうと思っている。



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2015年08月09日

台風13号下の東京農大 宮古亜熱帯農場に菊野准教授を訪ねた。


東京農業大学国際食料情報学部の宮古亜熱帯農場は我々の時代はなかったが、同級生の鈴木俊教授が現役の頃、生徒を引率して実習に行っているという話を聞いていた。

一度行ってみたいと、思っていたが、食料環境経済学科の五條満義先生から同農場の副農場長で准教授の菊野日出彦先生を紹介して戴き、メールでお願いすると、
現在、ナイジェリアに出張中だが、7日には戻っているというので、スケジュールに入れていただいた。

先生は、熱帯作物学がご専門で、同学部卒では29年も後輩になるという。
2012年にナイジェリアの国際農業研究機関の国際熱帯農業研究所(IITA)から農大宮古亜熱帯農場に移り、2014年から同農場の副場長をされている。

アフリカ、ナイジェリアでヤムイモ(ヤマノイモ属植物で食用となるものの総称)の研究をされていて、よく行かれるようだ。

台風13号の影響で強風が吹いていたが、朝メールをしてから宿泊している東急リゾートからタクシーで、砂糖キビ畑の中を抜けて、同農場に向かった。




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沖縄本島の南西300qにある宮古島は、高温多湿の亜熱帯海洋性気候の地。東京農大宮古亜熱帯農場は9.5ヘクタールで、ヤムイモの栽培を中心にサトウキビ、熱帯果樹のマンゴーやドラゴンフルーツなどの栽培を手掛けていて、熱帯・亜熱帯農業の実習教育・試験研究を行っている。

農場では、国際開発学科の生徒が1週間の実習(農家実習を含め)を行う。
1回に40名程が、年4回、4月、6月、10月、2月に行う。トータルで年間180人ほど受け入れていて、50人用の宿泊施設を備えている。

また、全国の高校(農業高校が多い)の卒業生を対象に受け入れ1年以上実習を積んだものは、東京農大に農場推薦入学の制度もある。青年海外協力隊を受験する前に、実務経験を積むため、基本半年、同農場で研修生として研修を積むコースがあるが、これは東京農大の卒業生のみ。


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2015年04月23日

山形の歴史と文化、気候風土に育まれた「最上伝承野菜」の本を入手した。


東京大学 旧田無農場の技術専門職員で、江戸東京野菜コンシェルジュの手島英敏さんに「最上伝承野菜 種卜」の本を戴いた。

手島さんは、昨年の7月に山形県最上の伝承野菜について調査に出掛けたことは聞いていた。
何でも、山形県最上総合支庁産業経済部の菅野理佐さんに依頼、何軒かの農家を紹介してもらって、作物の歴史や栽培方法、食文化などを伺ってきたと云う。

今年の2月、手島さんはFacebookをチェックしていたら、
吉野敏充デザイン事務所が制作し、山形県最上総合支庁産業経済部が「最上伝承野菜 種卜」を発行したことを知った。
同デザイン事務所では、補助事業で最上伝承野菜のPRを2年間担当したことから、その集大成として製作したとか、

山形は、最上地域、村山地域、庄内地域、置賜地域に分かれ、それぞれの地域に伝統の文化があり、特徴的な野菜がある。

同書は市販されたのではなく限定出版で、役所関係、生産者、旅館や民宿、飲食店などに配られたもののようだ。

手島さんは、最上で同デザイン事務所の小嶋可那子さんに会っていて、「畑なす」の柿崎繁男、友子ご夫妻や、「漆野いんげん」の荒木タツ子さんのお宅を案内いただいたというご縁を生かして、研究素材のひとつとして送って戴いたという。



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上の画像をクリツクする
同誌には「畑なす」の柿崎ご夫妻や、「漆野いんげん」の荒木さんも掲載されている。


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2015年04月01日

高知では桜が満開だとテレビが報じていたが、あの「センダイヤ」も・・・。


今年の1月に高知県に招かれた時に、同級生の石川清彦さんが、県立牧野植物園に案内してくれたが、その事は当ブログで紹介している。

石川さんは仙台出身だが、奥さんの里高知に根を生やしている。

牧野植物園に、「センダイヤ」という桜がある。
仙台の伊達藩と土佐の山内藩とはご縁があったようで、かつて高知市内に仙台屋と云う店があり、その屋敷に生えていた桜で、牧野博士が命名したという。

この桜、東北のものだそうだが、桜の物語と共に仙台屋についても詳しく知りたくなった。

石川さんは、遠く離れた故郷を思い浮かべる桜として気に入っていると、樹の元に案内してくれたものだ。


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31日の朝、「NHKニュース おはよう日本」のアナウンサーが、高知では桜が満開だと報じていた。

「高知の桜」と聞いて、「センダイヤ」を思い出し、石川さんにメールをした。

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石川さんは、牧野植物園に飛んでいって、早速写真を送ってくれた。

赤い葉が伸びているから、ソメイヨシノではない。
ヤマザクラの一種のようだ。
美しい花だ。

石川さんありがとうございました。



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2015年03月11日

高知工科大学地域連携機構の渡邉先生と竹田先生に再会、しばし伝統野菜談義を楽しんだ。


1月に高知県から招かれて、伝統作物活用研修会で、江戸東京野菜の普及について、その現状を、お話させていただいた。

その時に、我が国を代表する高知出身の植物学者・牧野富太郎博士に関わる伝統野菜の物語を伺った。

教えてくれたのが、高知工科大学地域連携機構 補完薬用資源学研究室の竹田順一主任研究員で、
何でも、同氏の父・故功氏(元高知県立幡多農業高校教諭) が牧野博士の教え子で、戦後、高知に帰る際、東大駒場農場で栽培していた野菜の種を何種か持ち帰っていて、高知で採種保存をしてきたと云う。

現在、その野菜のひとつは、「潮江菜」と名付けられ、高知市新田町で葉物野菜を栽培する熊沢秀治さんが、東京の伊勢丹に納入していて、味が良いから好評のようだ。

また、最近播種した「葛西菜」の芽も出たという。

竹田先生は、これら野菜を東京に戻したいので、相談に乗ってくれと云う。
ありがたいことだ。





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先日、竹田先生からメールを戴き、今度、農林水産省に申請に行く用事があるので、会えないかと云う。
丁度その日は、私も補助金の審査を頼まれていて、農林水産省に行くので、午後から同省屋上に設置された喫茶店でお会いした。

上の画像をクリツクする
伝統作物活用研修会でお会いした、高知工科大学地域連携機構 補完薬用資源学研究室長の渡邉高志教授もご一緒で、しばし、伝統野菜談義をしたが、先生方のようなアカデミックな話はできないが、竹田先生は東京農大の後輩とかで、こちらに合わせていただいた。

参勤交代などで全国から野菜の種が江戸に集まり、江戸の気候風の中で育った優良な野菜の種は、全国に江戸土産として伝えられた。

そこで、在来・伝統作物を、お江戸を中心にゆるくまとめた研究会を発足できないかと云う。
素晴らしい話しで、諸手を挙げて賛成した。


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2015年02月28日

日本種苗協会関東ブロック総会神奈川大会が2月24日に箱根湯本温泉・富士屋ホテルで開催され、江戸東京野菜を語る。



昨年、横浜植木(株)の渡邊充常務から、日本種苗協会関東ブロックの総会で江戸東京野菜の最近の情勢などを話してほしいと電話をいただいた。

2009年10月に、日本種苗協会の辰年生まれの会、「種竜会30周年記念大会」が品川プリンスホテルで開催された時に、記念講演として「江戸東京の伝統野菜」を話したことがあったが、辰年生まれの渡邊常務が聞いてくれていて、この度のご指名となったようだ。

2011年には、日本種苗協会が共催した「地方伝統野菜の現状と将来展望」が名古屋で開催された時にも、お話をさせていただいたことがあり、
タネがご専門の皆さんに、江戸東京野菜をとりまく情勢について知っていただくことは願ってもないことで喜んでお受けした。






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今年になって、(一社)日本種苗協会関東ブロック総会神奈川大会が2月24日に湯本富士屋ホテルで開催するという文書を、時田巌日本種苗協会関東ブロック長と、山本洋之神奈川県支部長の連名で戴いた。

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日々、暖かくなっていて、湯本では水仙が花開いていた。

会場の湯本富士屋ホテルは、小田急の箱根湯本駅からは早川に架かる橋を渡って3分、景観を壊さないように箱根旧街道に面した木陰にエレベーターの乗り場があった。


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2015年02月04日

土佐の伝統野菜や、携わる方々との出会い等、得るものが多かった日々だった。


高知では、牧野植物園には行ってみたいと思っていたので、案内をかってでてくれた石川清彦さんにお願いしていた。
田村蕪式会社プロジェクトの「第1回蕪主総会」後に行われる懇親会にも、押岡徳子代表に誘っていただいたが、失礼をしてきた。

途中、前日、グランディール高知駅前店で、奥田政行シェフの田村カブを使ったお料理を戴いたた時に、お隣になった潮江旬菜の熊澤秀治さんが、高知の野菜について熱く語っておられたので、畑が見たくて寄ってみた。






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思いつきで、アポイントなしだからしょうがないが、近くにはおられなくて、お会いすることはできなかった。
その後すぐ電話をいただき、お話することは出来たが、こちらは先を急いでいて・・・・。

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高知市内を望む、五台山展望台から、石川さんに方向を教えてもらって望遠で何枚か撮った写真に、熊澤さんのハウスが写っていた。

海の水と川の水が混ざり合うところ、それが「潮江(うしおえ)」で、美味しい旬菜が栽培されている

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2015年02月01日

27日、田村蕪式会社プロジェクトの「第1回蕪主総会」が地元仁淀川町で開催された。



前日、「田村カブDays 2014」〜田村カブを食べようフェア〜の一環でグランディール高知駅前店で、奥田政行シェフの田村カブづくしのお料理を戴いたことは、当ブログで紹介した。

田村カブは、高知県の中山間地、仁淀川町田村に根付いた伝統野菜で、昨年、山形大学の江頭宏昌准教授の講演をヒントに、「田村蕪式会社プロジェクト」を結成、地元ばかりか全国に向けて、「蕪主、大募集!!」を行い、1口5000円で、200口を、早期に達成して、活動に弾みをつけた。

27日、田村蕪式会社プロジェクトの、「第1回蕪主総会」が仁淀川町中央公民館で開催されるというので、野菜ソムリエの斉藤香織さんと一緒に、石川清彦さんに頼んで連れて行ってもらった。







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上の写真をクリックする
高知市内から国土33号線を西に・・・、
仁淀川町は静かな山あいの町で、仁淀川に土居川が合流する美しい景観には圧倒された。

会場では代表の押岡徳子さん、メンバーの川村奈美香さん、高橋洸貴さんと名刺交換をさせていただいたが、代表の押岡さんの名刺には「てづくりの店」として田舎のコンビニ「おしおか」とあり、同店にプロジェクト事務局が置かれているようだ。

総会は、プロジェクト代表の押岡さんの挨拶で始まった。


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2015年01月31日

“人生バラ色田村カブもバラ色” 「田村カブDays 2014」が高知で開催された。


“人生バラ色田村カブもバラ色” 「田村カブDays 2014」が高知で開催された。

高知県の仁淀川町でしか生産されていない伝統野菜「田村カブ」を食べようフェアが、県内10店舗のレストランなどが参加して、暮れの12月15日から始まっていて、最後のイベントとして、グランディール高知駅前店オープン記念イベントVol.2として、26日18時半から、「奥田政行シェフと在来野菜の賞味会」が開催された。





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上の画像をクリツクするとグランディールにリンクする

高知会館で行われた平成26年度 伝統作物活用研修会が終了後、昨年同様、奥田政行シェフの郷土野菜野菜を楽しむ会が別途レストランで開催れるようなので、参加を希望し予約してもらっていた。

同県地域農業推進課の杉本久典課長補佐も参加されると云うので、江頭宏昌先生と私を会場まで車で送ってくれた。


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2015年01月30日

高知県から招かれ、伝統作物活用研修会で江戸東京野菜の戦略を語る。


 全国的に地域の伝統作物が話題になっているが、高知県でも地域に根ざしたさまざまな農産物、「伝統作物」が栽培されている。

交配種の時代、流通に乗りづらいことから、収益性が低く、さらに食生活の変化による市場性の低下といった理由により、姿を消したものが多々あるようだ。

このような中で、高知県としても地域に残された在来種、伝統作物の栽培体制を整え、地域のブランド野菜として、販売や加工品の原料として確保するなど、特色ある地域資源として生かしていこうと取り組みが始まっている。

高知県が山形大学の江頭宏昌准教授を招いて、伝統作物活用研修会を昨年から実施しているが、その効果が表れつつあることは、当ブログで紹介した。






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講演T(13:20〜14:50)
 演題「在来カブと焼畑農業〜私たちは何を食べて生きてきたのか〜」
     講師 山形大学農学部准教授 江頭宏昌氏


江頭先生とは、昨年東京に見えた時にご案内をして以来で、再会を楽しみにしていた。

上の画像をクリツクする
江頭先生の「在来カブと焼畑農業」は、興味深く伺った。
高知県でも「弘岡カブ」「大道の昔カブ」「大平カブ」「田村カブ」等かあり、参考になるお話だった。
また、農耕における火の役割、焼畑のメリットを初め、火入れの準備や、養分の収支など、

焼畑での藤沢カブを見せていただいたことがあったので、懐かしく思い出しながらお話を伺った。

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2015年01月27日

金沢大学の香坂玲先生が江戸東京野菜の栽培を視察された。


2013年8月に金沢大学の冨吉満之准教授が訪ねてこられて、江戸東京野菜の現状をお話したことがあった。
昨年、冨吉先生は熊本大学に異動されたが、金沢大学の人間社会環境研究科の香坂玲准教授を紹介された。
先日、香坂先生から東京に行くついでに、江戸東京野菜の現場を見たいという連絡が入った。

本来のお仕事の合間の時間帯だったようなので、効率的に動けるように、大江戸線の光が丘駅で待ち合わせて、早稲田ミョウガの井之口喜實夫さんに時間を取ってもらった。





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生憎の雨だったが、井之口さんのお宅では、後継者の勇喜夫さんも対応していただいて、ハウスの中に掘られた、ミョウガタケの室を見せていただいた。

2週間前に、見せていただいたことは、当ブログで紹介したが、この間、芽は動き始めていた。

ミョウガタケは、光を当てないように育てていて、雨天だったので、見ることが出来たが、
光が当たると、固くなることから、あまり長くシートを剥いでおくことは品質にも影響を与える。


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2015年01月23日

1月26日、高知県が平成26年度伝統作物活用研修会を開催、江戸東京野菜の事例を紹介。


伝統野菜や、在来作物の活用の取り組みは、全国的な動きになっているが、高知県においても、入河内大根、弘岡かぶ、田村かぶ、銀不老豆等の郷土野菜に目が向けられ始めたようで、

昨年1月、高知県 (農業振興部)が主催して、平成25年度伝統作物活用研修会が開催され、山形大学の江頭宏昌准教授の講演と、映画「よみがえりのレシピ」の上映も合わせて行われた。  




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上の画像をクリックする。
また、当日は、会場を高知パレスホテルに移し、野菜ソムリエコミュニティこうちの主催で、郷土野菜野菜を楽しむ会が開催され、広く県民に郷土野菜を知らしめる活動が行われている。

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2014年11月26日

「群馬県すき焼きシンポジウム」が下仁田町文化ホールで開催された。


下仁田では、前日の22日(土)から、「全国 ねぎサミットin ぐんま下仁田 -2014-」も開催されていて、その模様は当ブログで紹介したところだが、その関連イベントとして23日13時30分から、「群馬県すき焼きシンポジウム」が、開催される。

下仁田とんかつで腹ごしらえをしてから、同シンポジウム会場の下仁田町文化ホールに席を移した。


「群馬県すき焼きシンポジウム」は、群馬県・笠原寛企画部長の挨拶で始まった。

挨拶では、6月に、富岡製糸場と絹産業遺産群としてユネスコの「世界文化遺産」として登録され、下仁田町の荒船風穴も遺産群の中に入っている。
今、全国ばかりか海外からも群馬県が注目されていて、4月から富岡製糸場の来場者が100万人を超えたという。

これらの方々をどう「おもてなし」をしていくか、

群馬には、全国に誇れる食材がたくさんある。

それを生かせる料理として、「すき焼き」をおもてなしの食のツールとして生かしていくという取り組み、「すき焼き応援県」として、すき焼き文化を支えていく意味からも、当シンポジウムを開催したと挨拶した。





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上の写真をクリックする


基調講演は、向笠千恵子先生で、フードジャーナリスト、食文化研究家と紹介されたが、群馬観光特使との紹介もあった。

演題  「“食財”” の王国・群馬県の食文化」
上州の光と水と人、そして群馬県の食材について・・・・。


テーマの“食財””は、 食べる材料ではなくて、食べることのできる財産が群馬県にはたくさんあるが、地元の方々は気が付いていないのではないか・・・・・と語りかけた。

日本の「和食の文化」が、世界無形文化遺産に登録されたが、群馬県は自然環境に恵まれ「和食の文化」を育む風土がある。
農林省の農山漁村の郷土料理百選に、群馬県はおっきりこみ、蒟蒻料理が選ばれているが、
それ以外にも、下仁田のネギ、水沢うどん、嬬恋村のキャベツ、ソースかつ丼、下仁田コロッケ、安中市の磯部煎餅、など同県を代表する食べ物は多い。

野菜は、殿さまネギと云われる「下仁田ネギ」、伊勢崎には「下植木ネギ」、前橋の「石倉ネギ」、国分人参、国分白菜、原木椎茸、・・・・。

果実も色々生産されていて、梅の生産は和歌山に次いで全国2位。リンゴの生産量も多い、ブルーベリー、ブドウなどの生産量が多い。

群馬の蒟蒻は、全国の9割を占めている。刺身コンニャク、しらたき生産の現状。
群馬の食材の主役が、肉で、赤城和牛、上州和牛、榛名山麓牛、新田牛等、また、群馬の豚、軍鶏系統の上州地鶏、卵も、乳製品・・・・、小麦の話から発酵調味料の、醤油、味噌と、地域のレアな情報も盛り込んで話されたが、

最後に、群馬には全国に誇る下仁田ネギ、春菊、キノコ類、国分人参、しらたき、そして群馬の牛肉と、これらを使ってできるのがすき焼きです。

すき焼きの最後の〆には、県民の皆さんが大好きな、県産小麦で作ったうどんがすき焼きには、ぴったり合います。

すき焼きは平成の群馬の新郷土料理なるものだ!、と締めくくった。
フードジャーナリスト、食文化研究家として、面目躍如の講演だった。

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2014年11月25日

「全国 ねぎサミットin ぐんま下仁田 -2014-」に出かけて、「下仁田ネギ」の歴史を学ぶ。


フードジャーナリストの向笠千恵子先生(江戸東京野菜コンシェルジュ育成協議会顧問) が基調講演をする「群馬県すき焼きシンポジウム」が11月23日に群馬県下仁田で開催され、その後、「すきや連」の定例会が同地常盤館で開催されることは、8月に開催された伊勢の地で伺っていたが

下仁田では前日から「全国 ねぎサミットin ぐんま下仁田 -2014-」も開催されるというので、T時間早く家を出た。

ねぎサミットの会場は、上信電鉄下仁田駅に隣接した、広大な吉田製材跡地に、全国18産地を集めて、盛大に行われていた。
2日目なので会場のステージでは、シンポジウムが行われていた。





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レンガ造りの建物は、繭商人が繭を保管した「下仁田倉庫」と云われているもので、今回は「世界遺産史跡荒船風穴・ジオパーク展示」をしていたが、

入り口近くに「新版下仁田ネギ」(下仁田自然学校文庫7)のご本が販売されていた。
250円と云う価格にどんな内容かと手に取ると、

T、ネギの原産地、U、ネギの来歴と古文書、
V、種名、学名、品種、
W、古文書等にみる下仁田ネギ、
X、文書、作品、礼状等と下仁田ネギ、
Y、下仁田ネギ、

80ページだが内容は濃い。


上の写真をクリックする
何と、販売していたのが、著者の里見哲夫先生ご本人だった。
里見先生の、プロフィールをみると、地元の中学校の校長、下仁田町教育長を歴任されている。
良い方との出会いがあった。

こちらの素性を明かして、サインをしていただいた。

里見先生所蔵の元禄時代の「農業全書」巻四葱を詳細に解読掲載している。

昨年の11月23日に発刊されたもので、先生の最新の研究内容が掲載されてい、特に、歴史を次代に正確に伝えようと「文献等の誤記載について」も指摘するなど、先生のお人柄がしのばれるご本だ。


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posted by 大竹道茂 at 00:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 全国の仲間の話