下仁田では、前日の22日(土)から、
「全国 ねぎサミットin ぐんま下仁田 -2014-」も開催されていて、その模様は当ブログで紹介したところだが、その関連イベントとして23日13時30分から、「群馬県すき焼きシンポジウム」が、開催される。
下仁田とんかつで腹ごしらえをしてから、同シンポジウム会場の下仁田町文化ホールに席を移した。
「群馬県すき焼きシンポジウム」は、群馬県・笠原寛企画部長の挨拶で始まった。
挨拶では、6月に、富岡製糸場と絹産業遺産群としてユネスコの「世界文化遺産」として登録され、下仁田町の荒船風穴も遺産群の中に入っている。
今、全国ばかりか海外からも群馬県が注目されていて、4月から富岡製糸場の来場者が100万人を超えたという。
これらの方々をどう「おもてなし」をしていくか、
群馬には、全国に誇れる食材がたくさんある。
それを生かせる料理として、「すき焼き」をおもてなしの食のツールとして生かしていくという取り組み、「すき焼き応援県」として、すき焼き文化を支えていく意味からも、当シンポジウムを開催したと挨拶した。

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基調講演は、向笠千恵子先生で、フードジャーナリスト、食文化研究家と紹介されたが、群馬観光特使との紹介もあった。
演題 「“食財”” の王国・群馬県の食文化」
上州の光と水と人、そして群馬県の食材について・・・・。
テーマの“食財””は、 食べる材料ではなくて、食べることのできる財産が群馬県にはたくさんあるが、地元の方々は気が付いていないのではないか・・・・・と語りかけた。
日本の「和食の文化」が、世界無形文化遺産に登録されたが、群馬県は自然環境に恵まれ「和食の文化」を育む風土がある。
農林省の農山漁村の郷土料理百選に、群馬県はおっきりこみ、蒟蒻料理が選ばれているが、
それ以外にも、下仁田のネギ、水沢うどん、嬬恋村のキャベツ、ソースかつ丼、下仁田コロッケ、安中市の磯部煎餅、など同県を代表する食べ物は多い。
野菜は、殿さまネギと云われる「下仁田ネギ」、伊勢崎には「下植木ネギ」、前橋の「石倉ネギ」、国分人参、国分白菜、原木椎茸、・・・・。
果実も色々生産されていて、梅の生産は和歌山に次いで全国2位。リンゴの生産量も多い、ブルーベリー、ブドウなどの生産量が多い。
群馬の蒟蒻は、全国の9割を占めている。刺身コンニャク、しらたき生産の現状。
群馬の食材の主役が、肉で、赤城和牛、上州和牛、榛名山麓牛、新田牛等、また、群馬の豚、軍鶏系統の上州地鶏、卵も、乳製品・・・・、小麦の話から発酵調味料の、醤油、味噌と、地域のレアな情報も盛り込んで話されたが、
最後に、群馬には全国に誇る下仁田ネギ、春菊、キノコ類、国分人参、しらたき、そして群馬の牛肉と、これらを使ってできるのがすき焼きです。
すき焼きの最後の〆には、県民の皆さんが大好きな、県産小麦で作ったうどんがすき焼きには、ぴったり合います。
すき焼きは平成の群馬の新郷土料理なるものだ!、と締めくくった。
フードジャーナリスト、食文化研究家として、面目躍如の講演だった。
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